1239条
左ノ場合ニ於テハ記入ヲ抹殺ス
記入ノ関係スル債権カ無効タリ若クハ取消スヘキモノタルトキ又ハ其債権カ全部消滅シタルトキ
記入ヲ為シタル抵当カ有効ニ設定セラレス及ヒ法律ニ従テ成立セサルトキ
記入其モノカ第千二百三十三条ニ依リ取消スヘキモノナルトキ
右ハ総テ第千二百四十五条ニ記載シタル如ク或ル不動産ニ対スル記入ノ抹殺ヲ妨ケス
第千二百三十九條朗讀ス
第二款 記入ノ抹殺、減少及ヒ改正
第千二百丗九條 左ノ場合ニ於テハ記入ヲ抹殺ス
第一 記入ノ關係スル債權カ無効タリ若クハ取消スヘキモノタルトキ又ハ其債權カ全部消滅シタルトキ
第二 記入ヲ爲シタル抵當カ有効ニ設定セラレス及ヒ法律ニ從テ成立セサルトキ〔第二千百六十條〕
第三 記入其モノカ第千二百三十三條ニ依リ取消スヘキモノナルトキ
右ハ總テ第千二百四十五條ニ記載シタル如ク或ル不動產ニ對スル記入ノ抹殺ヲ妨ケス
（修正案） 第二款「改正」ヲ「正誤」ト改ム第一項左ノ如ク改ム記入ノ抹殺ハ左ノ場合ニ於テ之ヲ爲ス第一全部ノ上「債權カ」ノ三字ヲ刪リ「消滅」ノ上ニ「ノ」ノ「字ヲ挿入ス第三「其モノ」ノ三字ヲ刪ル末項「總テ」ノ二字ヲ刪リ「對スル」ヲ「付テノ」ト改ム
（栗塚）
之ハ「改正」トアルハ反譯ノ誤リデ「正誤」トシマシタ「記入ノ抹殺ハ左ノ場合ニ於テ之ヲ爲ス」トヤリマシタ
（渡）
之デ宜シイ
（松岡）
宜シイ
（元尾崎）
原案ガ宜シイ
（北畠）
修正ノ方ガ宜シイ
（槇村）
第二ノ修正ガ宜シイ「及ヒ」ト云フ字ハ「又ハ」トナルカ
（栗塚）
左樣デス之ハ「又ハ」反譯ノ間違イデ卽チ法律ニ從テ成立セザルトキハト云フガ宜シイノデス
（松岡）
左樣
（淸岡）
設定卽チ成立カ
（栗塚）
第二記入其モノハ無クナルノデ「不動產ニ付テノ」トナルノデアリマス
（槇村）
宜シイ
本條ハ報吿委員ノ修正ニ決ス