民法（～2019年）

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制定

1011条

被相続人ハ遺言ヲ以テ相続開始ノ時ヨリ五年ヲ超エサル期間内分割ヲ禁スルコトヲ得

制定過程

明治民法1011条

関連資料

梅謙次郎『民法要義』*未校正資料全体表示

第千十一條　被相續人ハ遺言ヲ以テ相續開始ノ時ヨリ五年ヲ超エサル期間內分割ヲ禁スルコトヲ得（二五六、財三九、二項、三項、取四〇七）

第二百五十六條ニ依レハ共有物ハ何時ニテモ之ヲ分割スルコトヲ得ルヲ本則トシ唯契約ヲ以テ五年ヲ超エサル期間內分割ヲ爲ササルコトヲ定ムルコトヲ得ルモノトセリ然ルニ遺產ニ付テハ前條ニ論シタルト同一ノ理由アルカ爲特ニ被相續人ヲシテ相續開始ノ時ヨリ五年ヲ超エサル期間內分割ヲ禁スルノ意思ヲ表示スルコトヲ得セシメタリ蓋シ被相續人ハ相續人間ノ利害ヲ考エシハラク分割ヲ爲サスシテ遺產ヲ共有セシムルニ利アリト爲スコトアルヘキカ故ニ苟モ其期間カ契約ヲ以テ定ムルコトヲ得ル期間ヲ超エサル以上ハ被相續人ノ意思ヲ重スルヲ妥當トスレハナリ例ヘハ相續人中幼者アリテ直チニ分割ヲ爲スモ相續人自ラ之ヲ管理スルコト能ハス却テ相續人間利害ノ衝突ヲ來タシ爲ニ兄弟間ノ不和ヲ釀スカ如キ弊爲シトセス故ニ暫ク遺產ヲ共有セシメ各相續人ノ長スルニ及ヒテ始メテ之ヲ分割セシメントホッスルコトアルヘシ

本條ノ意思表示モ亦遺言ヲ以テ之ヲ爲スヘキモノトセリ其理由ハ前條及ヒ第千六條ト同一ノ趣意ニ出テタルモノナルカ故ニ更ニ玆ニ贅セス

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昭和22年222号（家族法改正）

908条

被相続人は、遺言で、分割の方法を定め、若しくはこれを定めることを第三者に委託し、又は相続開始の時から五年を超えない期間内分割を禁ずることができる。

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平成16年147号（現代語化）

908条

（遺産の分割の方法の指定及び遺産の分割の禁止）

被相続人は、遺言で、遺産の分割の方法を定め、若しくはこれを定めることを第三者に委託し、又は相続開始の時から五年を超えない期間を定めて、遺産の分割を禁ずることができる。