第百一回商法委員會議事要錄
明治三十年九月十五日午後四時開會
出席員
淸浦奎吾君
田部芳君
高木豐三君
穗積八束君
橫田國臣君
富谷鉎太郞君
河村讓三郞君
井上正一君
穗積陳重君
梅謙次郞君
重岡薰五郞君
長谷川喬君
尾崎三良君
三浦安君
中村元嘉君
岡野敬次郞君
商修正原案
第三百七十條ヲ左ノ如ク改ム
振出人其他ノ前者カ擔保ヲ供シ又ハ供託ヲ爲シタルトキハ其後者全員ノ爲メ且其後者全員ニ對シテ之ヲ爲シタルモノト看做ス
所持人又ハ裏書人カ第三百六十七條ニ定メタル通知ヲ發シタルトキハ其通知ヲ受クル者ノ後者全員ノ爲メニシタルモノト看做ス
梅君曰ク前回ニ於ケル黑字修正原案第三百七十條ニ「亦同一」トアリシヲ本案ハ更ニ之ヲ改メ「其通知ヲ受クル者ノ後者全員ノ爲メニシタルモノト看做ス」トシ一層其意味ヲ明瞭ニシタリ{向ホ序ニ第一項ヲモ改メタリ獨逸商法ニ於テモ同一ノ意味ニシテ始メ起草ノ際「全員ノ爲メ」トハ一人カ擔保ヲ供シ一人ハ供託ヲ爲サハ他ノ者ハ之ヲ再ヒセストモ可ナリト云フニ在リタリ然リト雖モ退テ之ヲ考フルニ尙ホ不足ノ㸃アリ卽チ「爲メ」トハ「代リテ」ノ意ナリ果シテ然ルトキハ一人ニ對シ擔保ヲ供シタルハ他ノ者ヲシテ擔保ヲ供スルノ義務ヲ免カレシムルノミナラス此擔保ハ後者ノ中其何レカ之ヲ利用スルモ可ナリ換言スレハ一且擔保ヲ供シタルトキハ其後他ノ者ヨリ更ニ之ヲ供スヘキ請求ヲ爲スコトヲ得スト云フニ在リ然ルニ前案ニ於テハ右第一ノ場合ノミヲ意味シ第二ノ場合ヲ意味スルニ迂遠ナリシヲ以テ之ヲ改メタルニ過キスト
右異論ナク直チニ次條ニ移レリ
第三百八十條ヲ左ノ如ク改ム
所持人カ前條ノ請求ヲ爲サント欲スルトキハ支拂ヲ求ムル爲メ手形ヲ支拂人ニ呈示シ、若シ手形金額ノ支拂ナキトキハ滿期日又ハ其後二日內ニ支拂拒絕證書ヲ作成セシメ且償還ヲ爲サシメント欲スル者ニ對シ拒絕證書作成ノ翌日マテニ其通知ヲ發スルコトヲ要ス
所持人カ前項ニ定メタル手續ヲ爲ササリシトキハ振出人其他ノ前者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フ
梅君曰ク本條修正ノ儀ハ前條ノ場合ニ既ニ併セテ說明シタルヲ以テ再ヒ玆ニ贅セスト
本條ハ異議ナク次條ニ移レリ
第三百八十一條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第三百八十一條甲 裏書人ハ振出人其他ノ前者ニ對シ前三條ノ規定ニ從ヒテ償還ノ請求ヲ爲スコトヲ得
梅君曰ク振出人其他ノ前者ニ對シ所持人ヨリ償還ノ請求ヲ爲ス場合ハ既ニ明カナリト雖モ未タ裏書人ヨリ右ノ請求ヲ爲スコト明カナラス本條ハ則チ之カ規定ナリ而シテ第三百八十四條以下ニ於テ裏書人ノ償還請求ニ關スル規定アリト雖モ此場合ニ第三百七十九條乙、第三百八十條及ヒ第三百八十一條ノ規定カ該當スルヤ否ヤ不明ナリ且右三規定カ該當セサルハ不都合ナルヲ以テ本條ヲ設ケタリ而シテ償還請求ノ額ニ付テハ第三百八十四條ニ規定アリト
本條別ニ異議ナク次條ニ移レリ
第三百八十二條第一項ヲ左ノ如ク改ム
支拂地カ支拂人ノ住所地ト異ナル場合ニ於テ所持人カ償還ノ請求ヲ爲サント欲スルトキハ爲替手形ニ記載シタル支拂擔當者ニ對シ、若シ手形ニ支拂擔當者ノ記載ナキトキハ支拂地ニ於テ支拂人ニ對シ手形ヲ呈示シテ其支拂ヲ求ムルコトヲ要ス此場合ニ於テ支拂擔當者又ハ支拂人カ支拂ヲ爲ササリシトキハ所持人ハ支拂地ニ於テ第三百八十條ノ規定ニ從ヒ支拂拒絕證書ヲ作成セシメ且其通知ヲ發スルコトヲ要ス
梅君曰ク要スルニ本條ハ「手形ヲ呈示シ」ノ文字ヲ加ヘタルニ過キスシテ之ハ無論必要ナル事項ニシテ第三百八十條アリト雖モ直接ニ之ヨリ生セサルヲ以テ「支拂擔當者ニ對シ」「支拂人ニ對シ」トシ以テ之ヲ雙方ニ係ラシメタリト
本條異議ナク次條ニ移ル
第三百八十三條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ金額ハ償還ノ請求ヲ受クル者ノ住所地カ支拂地ト異ナル場合ニ於テハ支拂地ヨリ償還ノ請求ヲ受クル者ノ住所地ニ宛テ振出シタル一覽拂ノ爲替手形ノ相場ニ依リテ之ヲ計算ス若シ支拂地ニ於テ其相場ナキトキハ償還ノ請求ヲ受クル者ノ住所地ニ最モ近キ土地ニ宛テ振出シタル一覽拂ノ爲替手形ノ相場ニ依ル
梅君曰ク本條ノ主意ハ既ニ議場ニ於テ定マリタルモノニシテ原文ニハ相場ノ場合ノミナリシト雖モ之ヲ改メ相場ノ高低ヲ論セサルコトトナシタリト
本條異議ナク直チニ次條ニ移ル
第三百八十七條ヲ左ノ如ク改ム
償還ハ爲替手形、支拂拒絕證書及ヒ償還計算書ト引換ニ非サレハ之ヲ爲スコトヲ要セス
償還ヲ爲ス者ハ償還計算書ニ受取ノ旨ヲ記載セシメ且之ニ署名セシムルコトヲ得
梅君曰ク本條モ既ニ議決ノ結果トシテ定マリ居ルモノニシテ第一項ノ文例ハ前ノ支拂ノ文例ト同一ニスヘキコトニシテ之ハ當然ノ事タリ第二項モ其主意同一ナリト雖モ前者ハ爲替手形ニ受取ノ旨ヲ記載スルモノナルモ此場ハ之ニ反シテ償還計算書ニ之ヲ記載スルニ在リト
右ニ付異議ナク直チニ次ニ移レリ
第三百八十八條ヲ左ノ如ク改ム
第三百七十條ノ規定ハ償還ノ請求ニ之ヲ準用ス
梅君曰ク本條ハ未決ナリシモノナリ其理由ハ第三百六十八條及ヒ第三百七十條ヲ改ムヘシトノ意ニテ豫メ之ヲ想像シテ規定シタルモノナリシカ故ニ不可ナリト云フニ在リ然ルニ第三百六十八條ニ付テ之ヲ考フルニ之ハ不用ナリ其代リ第三百八十一條甲ヲ設ケタリ若シ之レ無クハ多少ノ規定ヲ要スヘキモ兩條大ニ異ニスルヲ以テ之ヲ準用スルハ不適當タリ又第三百七十條ニ付テハ第一項ハ準用スルノ要ナシト思考セシモ後之ヲ考フルニ之ヲ準用スルモ敢テ不都合ナキヲ以テ全項ヲ準用スルコトトセルナリト
本條別ニ異議ナク次ニ移レリ
第三百九十六條第一項ヲ左ノ如ク改ム
所持人ハ引受拒絕證書作成ノ費用ノ支拂ト引換ニ其證書ヲ參加引受人ニ交付シ且其證書ニ參加引受アリタル旨ヲ記載セシムルコトヲ要ス
梅君曰ク本條ハ從來類似ノ規定アリテ「引受人ハ受附ヲ請求スルコトヲ得」ト云フトキハ之ヲ求ムルト求メサルトハ其隨意タルカ如ク斯クテハ其證書カ所持人ノ手ニ殘留スルコトアリ得ルヲ以テ極メテ不都合ナリ故ニ其拒絕證書ハ必スシモ參加引受人ニ交附スヘキモノトセリ尙ホ「且」ナル文字ヲ加ヘ幾分文章ヲ改メタリト
本條ニ付テモ異議ナク次條ニ移ル
第三百九十七條ヲ左ノ如ク改ム
參加引受人ハ支拂人カ手形金額ノ支拂ヲ爲ササル場合ニ於テ被參加人ノ後者ニ對シ支拂アラサリシ手形金額及ヒ費用ヲ支拂フ義務ヲ負フ但所持人カ滿期日又ハ其後二日內ニ支拂ヲ求ムル爲メ手形ヲ參加引受人ニ呈示セサルトキハ參加引受人ハ其義務ヲ免ル
梅君曰ク「手形金額」ト云フニ付キ舊文ハ其金額全部ナルカ如ク見ユルト雖モ或ハ一部ノ支拂アル場合モ之レ有ルヲ以テ之ヲ改メテ「支拂アラサリシ手形金額」トセリト
本條異論ナク直チニ次條ニ移ル
第三百九十九條第二項ヲ左ノ如ク改ム
所持人カ前項ニ定メタル手續ヲ爲ササリシトキハ豫備支拂人ノ指定者又ハ被參加人及ヒ其後者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フ
梅君曰ク本條ハ前回既ニ屢々說明セルヲ以テ玆ニ再贅セスト
異議ナク次條ニ移ル
第四百二條ヲ左ノ如ク改ム
所持人ハ手形金額及ヒ費用ノ支拂ト引換ニ支拂拒絕證書及ヒ爲替手形ヲ參加支拂人ニ交付シ且其拒絕證書ニ參加支拂アリタル旨ヲ記載セシムルコトヲ要ス
梅君曰ク本條モ前ノ參加引受ト同一ノ理由ヲ以テ改メタルヲ以テ再ヒ贅セスト
異議ナク次條ニ移レリ
第四百七條第二項ヲ左ノ如ク改ム
拒絕證書カ滅失シタルトキハ利害關係人ハ其謄本ノ交付ヲ請求スルコトヲ得此謄本ハ原本ト同一ノ效力ヲ有ス
梅君曰ク此謄本ノ效力如何トノ質問アリタリ而シテ其效力ハ無論原本ト同一ナラサレハ其甲斐ナキヲ以テ本條末文ヲ以テ之ヲ明カニセルモノナリト
本條モ異論ナク直チニ次條ニ移ル
第四百八條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第四百八條甲 爲替手形ノ複本ニ其複本タルコトヲ示ササルトキハ其各通ハ獨立ノ爲替手形トシテ其效力ヲ有ス
梅君曰ク本條ハ既ニ議決セル所ナリト雖モ原文ノ儘ニテハ其複本ハ果シテ複本タルヤ否ヤ不明ナルヲ以テ之ヲ明カニセサレハ複本ニ非ストノ疑問ヲ生スルノ恐アリトテ斯クハ規定セリト
本條異議ナク次條ニ移ル
第四百九條ヲ左ノ如ク改ム
爲替手形ノ複本ヲ作成シタル場合ニ於テ其一通ノ支拂アリタルトキハ他ノ各通ハ其效力ヲ失フ但引受アルモノハ此限ニ在ラス
各別ニ數通ノ爲替手形ノ裏書ヲ爲シタル者又ハ數通ノ爲替手形ニ引受ヲ爲シタル者ハ支拂ノ時ニ於テ返還アラサリシ各通ニ付キ手形上ノ責任ヲ免ルルコトヲ得ス
梅君曰ク本條ハ要スルニ一層意味ヲ明瞭ニ爲シタルニ過キス一項ハ但書ヲ加ヘ第二項ハ原文ヨリモ明瞭ナラントテ斯クハ修正セリト富谷君曰ク本條ヲ見ルニ引受アリタル複本ニ付テハ其=遇ノ支拂アリタル場合ト雖モ他ノ各通ハ效力ヲ失ハサルカ如シ果シテ然ラハ今爰一ニニ通ノ複本アリト假定シ其各通ニ付キ引受アリタル場合ニ若シ此三通カ同一人ノ手ニ入リタルトキ先ツ一通ニ付キ支拂ヲ受ケ尙ホ他ノ一通ニ付キ支拂ヲ請求スルコトヲ得ヘシ換言スレハ一通宛三回支拂ヲ受クルコトヲ得ヘシ而シテ此場合ハ三通相合シテ一個ノ手形タルヘキコトヲ附記スルトモ第三百五十九條ニ依リ何等ノ效力モ生セサルヲ以テ頗ル危險ナリ故ニ右ノ如キ疑ヲ除去センカ爲メ本條ハ之ヲ削除スルモ敢テ不可ナシト
岡野君辯シテ曰ク複本ノ性質ヨリ云ヘハ三通相合シテ一個ノ手形ヲ爲スモノニシテ其各通ハ全體ヲ代表スルモノナルコトハ既ニ之ヲ豫想シテ起草セルモノニシテ三通ニ引受ヲ爲サハ單慣ニ個ノ手形ニ引受ヲ爲シタルト同一ナリト
次ニ高木君ハ本條第二項ニ單ニ「各別ニ」トアルカ故ニ頗ル疑ヲ生スヘシ故ニ「ニ人以上ニ各別ニ」ト修正スヘシト云ヒ贊成者アリタルヲ以テ議長ハ採決セルニ多數ニテ可決シ直チニ次條ニ移レリ
第四百十條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ記載アル爲替手形ノ所持人ハ引受ヲ求ムル爲メニ送付シタル一通ノ爲替手形ヲ受取リタル者ニ對シ其返還ヲ求ムルコトヲ得若シ其者カ之ヲ返還セサルトキハ拒絕證書ニ依リ其事實及ヒ他ノ一通又ハ數通ノ爲替手形ヲ以テ引受又ハ支拂ヲ受クルコト能ハサリシコトヲ證明シタルトキニ限リ振出人其他ノ前者ニ對シ擔保又ハ償還ノ請求ヲ爲スコトヲ得
梅君曰ク本條ハ翫ニ起草者間ニモ詭ヲ異ニセシ所ニシテ頗ル不明ヲ感シ之ヲ修正シタルモノニシテ原文第一號第二號ニ付キ「左ノ事實」トハ何ツレニモ之ヲ見ルコトヲ得ヘシト雖モ之ハ第一號及ヒ第二號雙方ニ係ラサルヘカラス而シテ之ハ雙方同時ニ起ラス必スシモ順序ヲ追フテ起ルヘキナリ故ニ之ヲ修正シテ其意義ヲ明カニセリ「受取リタル者ニ對シ其返還ヲ求ムルコトヲ得」ト云フコトヲ明瞭ニスヘシトノ注意アリタルヲ以テ之ヲ加ヘタリト
本條異議ナク次條ニ移ル
第四百十一條第二項ヲ削リ同條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第四百十一條甲 所持人カ爲替手形ノ引受ヲ求ムル爲メ其原本ヲ送付セシ場合ニ於テ其謄本ヲ作成シタルトキハ之ニ其原本ノ送付先ヲ記載スルコトヲ要ス
前項ノ記載アル謄本ノ所持人ハ原本ヲ受取リタル者ニ對シ其返還ヲ求ムルコトヲ得
梅君曰ク本條ハ單ニ舊第二項ヲ別條ト爲シタルニ過キスト
本條異議ナク次條ニ移ル
第四百十三條第五號中「及ヒ振出地」ノ五字ヲ削ル
梅君曰ク前回ニ於テ振出地ヲ要素トスルノ必要ナシトノ議出テ起草者ニ於テモ理アリトシ之ヲ修正セリト
本條ハ異議ナク次條ニ移ル
商修正原案
第四百十四條ヲ左ノ如ク改ム
振出人カ特ニ約束手形ニ支拂地ヲ記載セサリシトキハ其手形ニ記載シタル振出地ヲ以テ其支拂地トス
梅君曰ク本條ハ前條ノ「振出地」ヲ削除シタル結果ナリ前條ニ「振出地」ヲ削除セラレサリシ迄ハ約束手形ニ振出地ナキトキハ無效ト爲ルヲ以テ之ヲ必要トシタルモ支拂地ヲ記載スルコトヲ要セストセハ第三百四十九條ト同一ニテ振出ヲ支拂地トスルモ手形ニ記シタル支拂地ナラサルヘカラス事實上住所地ニテハ不都合ナリ必スシモ手形ニ記シタルモノナラサルヘカラスト云フト同一ナリト
本條モ異議ナク次條ニ移ル
商修正原案
第四百十五條第二項ヲ左ノ如ク改ム
所持人カ拒絕證書ニ依リ前項ニ定メタル呈示ヲ爲シタルコトヲ證明セサルトキハ振出人以外ノ前者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フ
梅君曰ク本條ノ如キ修正ハ以前ニモ之レアリ又「振出人以外」ト書ク方明瞭ナリトテ斯ク修正シタリ
本條モ異論ナク次條ニ移ル
第四百十六條第二項中「其前者」ヲ「振出人以外ノ前者」ト改ム
梅君曰ク之ハ前條ト同斷ナリト
次ニ富谷君ヨリ本條原文第二項ニハ「拒絕證書ヲ作成セシムルコトヲ怠タリタルトキ」ヲ改メテ「拒絕證書ヲ作成セシメサリシトキ」トセリ故ニ第一項ヲモ同一ニ改ムヘシトノ注意アリ起草者之ヲ容レ直チニ次條ニ移ル
第四百十八條ヲ左ノ如ク改ム
小切手ニハ左ノ事項ヲ記載シ振出人署名スルコトヲ要ス
一 其小切手タルコトヲ示スヘキ文字
二 一定ノ金額
三 支拂人ノ氏名又ハ商號
四 受取人ノ氏名若クハ商號又ハ所持人ニ支拂フヘキコト
五 單純ナル支拂ノ委託
六 振出ノ年月日
梅君曰ク本條中第四號ハ新タニ加ヘタルモノニシテ第六號中「振出地」ハ削除セラレタルモノナリ而シテ第一號ハ「其」ナル文字ヲ以テ明カニセリト
高木君ハ第一號ノ「其」ヲ削ルヘシト主張セルモ少數ニテ消滅シ次條ニ移レリ
第四百二十條第二項ヲ削ル
梅君曰ク之ハ既ニ前例アリ蓋シ斯ノ如キ小切手ハ一覽拂ノモノニアラサルコトハ疑ヲ容レスト云フニ在リト
本條異議ナク散會ヲ吿ケタリ
于時午後七時