明治商法(明治32年)

法典調査会 商法委員会議事要録 第88回

参考原資料

備考

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第八十八回商法委員會議事要錄
出席員
淸浦奎吾君
土方寧君
岸本辰雄君
田部芳君
穗積八束君
富谷鉎太郞君
河村讓三郞君
都筑馨六君
穗積陳重君
梅謙次郞君
重岡薰五郞君
長谷川喬君
三浦安君
中村元嘉君
岡野敬次郞君
第三百五十八條未定ノ議事ヲ繼續ス
土方君曰ク第一項ノ場合ニ於テ白地裏書ヲ爲スコトヲ得ルヤ否ヤハ起草者ノ間ニ於テ其意見一致セサルモ余輩ハ本條第一項ニ於テハ裏書ハ差圖式ヲ以テセラルルコトニ改メラレンコトヲ望ム次ニ第二項ノ規定ニ付キ前回ニ於テ裏書ヲ禁スルコトヲ得ルヤ否ヤノ質問ニ對シ梅君ハ三百五十一條及ヒ第三百五十二條ヨリ生スル結果ノ外禁スルコトナルト然レトモ爲替手形ハ各本人ノ間ニ流通ノ性質ヲ有スルモ代理人相互ノ間ニ於テハ其效力ナカルヘシ然ル一ニニ百五十八條ハ三百五十五條ノ結果ヨリ生スル所ノ讓渡ニアラサルカ故ニ代理人ノ裏書ノ形式上有效ナリ隨テ本條ハ同一ノ裏書ヲ順次ニ爲スコトヲ得ルカ故ニ算入ノ爲メ又ハ取立ノ代理ノ爲メ再ヒ代理ヲ爲スコトヲモ得ヘシ其故ニ本條ハ民法第百四條ノ例外トナリ同一ノ目的ヲ示シテ爲ストキハ復代理ヲ爲スコトヲ本條ハ暗ニ示シタルモノト云フヘシ然リト雖モ斯カル代理ハ信用ニ基クニモ抅ハラス代理人カ縱令同一コノ目的ヲ以テ爲ストハイヘ本人ノ不知ノ間ニ事實上救濟ノ途ナキ不慮ノ結果ヲ生スルニ至ラン英國ノ如キハ此主義ト反對ニシテ民法ト同主義ナリ以上ノ理由アルヲ以テ余輩ハ但書ヲ以テ裏書ヲ禁シタルトキハ此限ニ在ラストノ修正案ヲ提出スヘシ
岡野君曰ク土方君ハ本條ノ代理事項ニ付キ禁止主義ヲ採フルルモ此實用ハ一個人間ニハ極メテ稀ニシテ平常取引ヲ爲ス銀行ノ取立ヲ爲スカ重モナル性質ナリ普通ノ當事者間ニハ契約ヲ以テ爲スモノ多ク決シテ土方君ノ憂ヘラルルカ如キ弊患ナシト信スト述ヘ之ヲ採決セシニ
土方君ノ說少數
第四節 引受
岡野君曰ク本節ヲ引受トセシハ現行手形法ノ引受ト異リ現行法ハ第三款トシテ引受中一ニニ個ノ性質ヲ包含セシメ第一ハ引受ノ呈示第二引受ノ方式第三引受ノ效力ノ三種ヲ併セテ規定セリト雖モ本案ハ以上第一第二ノ場合ヲ本節ニ設ケ第三ハ特ニ擔保ノ請求ナル表題ヲ設ケ第五節中ニ定ムルコトトセリト
第三百五十九條 爲替手形ノ所持人ハ何時ニテモ支拂人ニ手形ヲ呈示シテ其引受ヲ求ムルコトヲ得
前項ノ規定ニ反スル附記ハ無效トス
(參照)舊七三四、佛一六〇、蘭一七五、一七六、獨手形法一八、匈手形法一七、瑞七三六、伊二六一、西四六九乃至四七二、四七六、羅二八二、葡二八七、白千八百七十二年五月二十日法五一、英千八百八十二年八月十八日法三九乃至四一、千八百八十五年アンヴェール萬國商法會議決議法案一三
岡野君曰ク本條ノ規定ハ爲替手形ノ引受ヲ爲スコトヲ得セシメ且其爲替手形ノ引受ニ因リテ多クノ效力ヲ生セシメタリ就中其所持人ノ權利ヲ定メタリ而シテ本條ハ現行商法七百三十四條ニ相當セリ之ニ修正ヲ加ヘタル㸃ハニ個アリ一ハ七百三十四條中手形ニ別段ノ記載ナキトキハトアリ一ハ同條第二項ノ規定中一部ハ削除一ニ部ハ三百六十五條ニ定メタリ其三百六十五條ニ定メタルハ先ツ實施前ノ規定ハ戾リシト云フモ可ナリ是新ニ他所拂手形ノ規定ヲ設ケシヲ以テナリ以上ノ外七百三十四條ハ削除シタルト殆ント同一ナリ
右七百三十四條中手形ニ別段ノ記載ナキトキハノ文字ヲ削リシハ原則ト所持人ハ何時ニテモ呈示スルコトヲ得ヘク若シ振出人カ呈示ヲ爲スヘカラスト記載セシトキハ呈示スルコト能ハサルコトトナリ場合ニ依リ振出人ノ爲メ不利益ノ仕拂ノ受クル意義ヲ含ムニ至ル而シテ又資金ヲ出セシ前ノ裏書人ニ對シテ求ムルモ引受ヲ拒ムコトトナリ其間ニ呈示スヘカラサル期間トナルニ至ル期間後ニ呈示ヲ爲ストキハ振出人ニ採リテハ利益トナルコトアルモ乍併別段ノ記載カ效力アリト爲ストキハ所持人ハ其期間內ノ外ハ呈示ヲ爲スコトヲ得サルニ至ル卽チ引受ヲ求ムルコトヲ得スシテ手形融通ノ性質ニ反スルニ至ル以上ノ理由アルヲ以テ其手形ニ別段ノ記載云々ノ文字ハ削除セリ之反手形ニ別段ノ記載ノ文字ヲ存センカ爲メ弊害ヲ生スルニ至ルヘシ例ヘハ甲乙共謀シテ仕拂資金ヲ送附セスシテ且呈示スヘカラサル期間ヲ定メ甲者ハ乙者ヲ仕拂人ト爲ストキハ其結果トシテ他人ヲシテ責任ヲ負擔セシメ振出人並ニ支拂人ハ責任ヲ負フコトナキニ至ル本案ハ斯ル弊害ヲ除キ所持人ノ權利トシテ手形ノ性質ヲ完カラシメタリ次ニ現行商法七百三十四條三項中他所拂手形ノコトハ第三百六十五條ニ定メ其他ハ拂出人カ引受ノ爲メ手形ノ呈示ヲ爲スコトヲ得ストノコトハ記載セシメサルコトトセリ乍併玆一ニノ例外トシテ一覽後定期拂ノ手形ト第三百六十五條ノ不確定ノ他所拂ノ手形トハ呈示ヲ爲サシムルコトニセリ其他ハ引受ノ爲メ呈示ハ所持人ノ權利ト爲シ之ニ毫モ義務ヲ負ハシメス以テ所持人ノ權利ヲシテ飽クマテモ商法實施前ノ第二項ト同一ニ爲シ其主義ヲ貫徹セシムルコトトセリ
土方君曰ク第三百六十五條第二項ニ振出人ハ手形ニ其引受ヲ求ムル爲メ云云振出人其他ノ前者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フコトアリ之ヲ他所拂ノ手形ノ場合ニ限ルハ何故ナルカ其理由ヲ知ルコトヲ得ス所持人カ呈示セサル布キハ支拂ニテモ柱ケテ猶豫スルコトトナリ之カ必要ナキニ至ルヘシ結局支拂ヲ猶豫スルハ後日ノ爲替資金ノ關係モアルカ故ニ大凡ハ引受テ拒絕セラルルトキハ支拂モ拒絕セラルルコトトナルヘシ要スルニ拂出人自身ノ償還義務トナリ擔保ニ影響ヲ及ホスヲ以テ特ニ所持人ヲシテ呈示ノ義務ヲ負ハシムルコトト爲シ之ヲ一般ノ場合ニ適用シ本案三百六十五條ニ項ヲ三百五十九條ニ項ニ置キ一般ノ場合ニ適用ストノ修正案ヲ提出スヘシ
岡野君曰ク大體ニ付キ本案ハ土方君ト同主義ナリ英國手形法三十九條第二項ニ特ニ引受ヲ求ムル爲メ特約アルトキハ引受請求ノ呈示ヲ免ルト是其所持人ハ手形ヲ有セシ爲メ義務ナクシテ權利ヲ有スルニ至ルヘシ何トナレハ手形ハ流通證劵ノ性質上ヨリ權利ノミヲ有ストノ理由ニ歸スレハナリ何トナレハ所持人ハ何時ニテモ引受ノ呈示ヲ爲シ得ヘキニ爲ササリシ爲メ償還請求權ヲ失フハ其期間內ニ呈示ヲ爲ササリシカ故ニ之カ爲メ所持人ハ手形ニ引受ナカリシヲ以テ仕拂人ニ對シ何等ノ權利ヲモ有セス且之カ爲メ手形ハ容易ニ流通ヲ爲シ得サルニ至ルヘシ畢竟呈示セシムルモ此理由ニ基クナリ、次ニ第三百五十九條ノ呈示ハ流通ノ性質ニ適セサルモノナリ加之第三百六十條ニ於ケル一覽後定期拂ノ場合モ亦呈示ヲ爲シ以テ之ニ他所拂ノ場合モ書加フルコトヲ得ヘシ而シテ第三百六十五條ノ他所拂手形ハ支拂地ノ不確定ノ場合ニ適用アルモノニシテ振出人カ住所ノ近キ所ヲ仕拂地トシテ呈示スルトキハ三百六十五條ノ適用ハナカルヘシ支拂人ヲシテ其平常取引ヲ爲ス人ヲ記入セシムル必要アリ故ニ仕拂人ノ爲メ記載セシムルコトト爲リテ決シテ所持人ノ爲メニアラス故ニ其場合ハ總テノ場合ニ適用スヘキ場合ニアラス是本案ノ理由トスル所ナリ決シテ引受ノ性質ハ義務トシテ爲スヘキモノニハアラサルナリ英國手形法ノ理由ハ知ルコトヲ得サルモ引受拒絕ノ爲メ不意ノ仕拂ヲ爲シ滿期日ニ償還請求ハ爲スコトヲ得サルカ如キコトアルカ故ニ英國手形法ニ牴觸スルモ何等ノ關係ナカルヘシト通ヘ以上土方君ノ
修正案ヲ採決セシニ少數ナリ
第三百六十條 一覽後定期拂ノ爲替手形ノ所持人ハ其日附ヨリ一年內ニ支拂人ニ手形ヲ呈示シテ其引受ヲ求ムルコトヲ要ス但振出人ハ手形ニ一年ヨリ短キ呈示期間ヲ定ムルコトヲ得
所持人カ前項ニ定メタル呈示ヲ爲スコトヲ怠リタルトキハ其前者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フ
(參照)三四七、舊七三五、一項、佛一六〇、蘭一七五、一七六、獨手形法一九、匈手形法一九、瑞七三七、伊二六一、西四七六、羅二八二、葡二八七、白千八百七十二年五月二十日法五一、英千八百八十二年八月十八日法三九乃至四一、千八百八十五年アンヴェール萬國商法會議決議法案一三
訂正第二項中「怠リタルトキハ」ノ下「其」ノ文字ヲ改メ「振出人其他ノ」ト爲ス三百六十一條及ヒ三百六十五條モ亦「其」ノ文字ヲ以上ノ如ク改ム
岡野君曰ク本條ニ訂正ヲ加ヘタルハ振出人並ニ裏書人ハ其前者ノ文字ニ包含スルト思ヒシモ疑ヲ生スルノ嫌アルヲ以テ改ムルコトトセリ偖本案ハ現行手形法七百三十五條第一項ト殆ント同一ナリ修正セシ㸃ハ日附後ニケ年トヤリシヲ一ケ年ト改メ以テ法定ノ呈示期間ヲ短縮セリ外國ノ立法例ノ絕對的ニニケ年トセシハ獨逸ナリ英國ハ相當期間トセリ其他ノ外國ニ於テハ短キハ四月、八月、一年トセリ若シ長キニ失スルトキハ權利義務ヲシテ不確定ノ地位ニ惜クノ虞アルヲ以テ一年トセリ第二ハ修正ヲ加ヘタル㸃ハ償還請求權ヲ手形上ノ權利トセリ是其他ノ權利ヲモ此中ニ包含セシメンカ爲ナリ
第三百六十一條 所持人カ一覽後定期拂ノ爲替手形ヲ呈示シタル場合ニ於テ支拂人カ其引受ヲ拒ミ又ハ引受ノ日附ヲ手形ニ記載スルコトヲ拒ミタルトキハ所持人ハ呈示期間內ニ拒絕證書ヲ作成セシムルコトヲ要ス此場合ニ於テハ其拒絕證書作成ノ日ヲ以テ呈示ノ日ト看做ス
所持人カ拒絕證書ヲ作成セシムルコトヲ怠リタルトキハ其前者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フ
引受人カ引受ノ日附ヲ記載セサリシ場合ニ於テ所持人カ拒絕證書ヲ作成セシメサリシトキハ呈示期間ノ末日ヲ以テ呈示ノ日ト看做ス
(參照)舊七三五、二項、佛一二二、二項、三項、蘭一一五、二項、三項、獨手形法二〇、匈手形法二〇、瑞七三八、伊二六三、西四四七、二項、羅二八四、葡二八八、三項、三一〇、白千八百七十二年五月二十日法二二、英千八百八十二年八月十八日法一二、一四
岡野君曰ク本條ハ現行商法七百三十五條ニ項ト大體ハ同一ナリ修正前ノ法文ハ其文字曖昧ナリ、其翌日拒絕證書ヲ作ルコトヲ要ス此場合ニ於テハ拒絕證書作成ノ日ヲ以テ呈示ノ日ト看做ス若シ拒絕證書ヲ作ラサルトキハ滿期日ハ呈示期間ノ末日ヨリ起算ストアリ若シ拒絕證書ヲ作ラサルトキハ滿期日ノ末日ヲ以テ呈示ノ日ト看做ス宰期定ヲ設クルトキハ裏書讓渡人ニ對シ權利ナキニ至ラン果シテ然ラハ所持人ハ擔保ノ請求權其他償還請求權ノ外ハナカルヘシ其故ニ寧ロ此場合ハ支拂人ノ意思ヲ觀察シテ未タ爲替資金ヲ受取ラサル等ノ故ヲ以テ引請ヲ爲スコト能ハサレハ所持人ハ更ニ之ヲ呈示セシムルコトヲ得セシメサルヘカラス次ニ其滿一期日ハ呈示期間ノ末日ヨリ起算ストノ趣旨ハ支拂人ノ意思ヲ想像シテ解釋ヲ下ストキハ本案ノ規定ト殆ント同一ナリ唯差異アル㸃ハ其翌日拒絕證書ヲ作ラシムルコトヲ要ストアリシヲ呈示期間內ニ拒絕證書ヲ作成セシムルコトヲ要ストセリ他ナシ或ハ呈示期間內ニ支拂人ハ再ヒ他ノ理由ヲ以テ引受ヲ爲スヤモ計ラレス呈示期間ヲ經過センニ其翌日ニ拒絕證書ヲ作ルハ酷ナリト言ハサルヘカラス是レ期間ヲ設クルノ齡趣旨ヲ改メタル理由ナリ
第三項中引受人ハ引受ノ旨ヲ書キシモ日附ヲ記載セサリシ場合ニ於テ所持人カ拒絕證書ヲ作成セサリシトキハ無論本案第一項第二項ニ規定セル前者ニ對スル手形上ノ權利ヲ失フヘシ乍併引受ヲ爲シタル其文言ニ依リ手形上ノ義務ヲ負フコトトナルヘシ就テハ何時ヨリ一覽後ノ期間ト爲ルヤ呈示期間ノ引受人カ拒絕證書作成ノ日ヲ以テ呈示ノ日ト看做スカ故ニ其意思トナルヘシ卽チ所持人ハ引受人ニ對シ手形上ノ權利アルモ前者ノ權利ハナキコトトナルヘシ
富谷君曰ク拒絕證書作成ノ日ヲ以テ呈示ノ日ト看做スモノナルモ、呈示期間滿了ノ日ニ呈示シタルトキハ拒絕證書ヲ作成スル爲メ相當ノ日時ナキ爲メ其證書ヲ作成スルコトヲ得サルニ至ル其故ニ執達吏公證人又ハ裁判所ニ請求スル一定ノ時日ヲ與ヘ呈示期間內ヲ改メ其翌日若クハ翌々日トセラレンコトヲ望ムト
岡野君曰ク富谷君ノ說ハ引受ノ爲メ呈示スルカ如ク云ハルルモ呈示ハ所持人ノ權利ナリ呈示ヲ爲スノ權利ヲ拒ミシトキハ拒絕證書ヲ作成スレハ可ナリ呈示期間ナルモノハ所持人ノ利用スヘキモノナリ其範圍ヲ狹隘ニ爲スモ其期間內ナレハ何時ニテモ手形ヲ呈示スルコトヲ得ヘシ以上ノ理由アルヲ以テ毫モ權利ニ影響ナシト信ス右富谷君ノ說ヲ採決セシニ少數ナリ
第三百六十二條 引受ハ爲替手形ニ其旨ヲ記載シ支拂人署名スルニ依リテ之ヲ爲ス
支拂人カ手形ニ署名シタルトキハ其引受ヲ爲シタルモノト看做ス
(參照)舊七三七、佛一二二、二項、三項、蘭一一五、一項、獨手形法二一、匈手形法二一、瑞七三九、七四〇、伊二六二、二六五、西四七七、一項、羅二八三、二八七、葡二八八、一項、四項、白千八百七十二年五月二十日法一一、一二、英千八百八十二年八月十八日法一七、一八、二一、三一、千八百八十五年アンヴェール萬國商法會議決議法案一四、一五
岡野君曰ク本條ハ現行商法第七百三十七條ノ規定ト殆ント同一ナリ唯此方式ニ依ラサル引受ノ效力ハ第八百五條ノ規定ニ從フト此場合ハ資金ニ關スル規定ニシテ引受ハ資金ノ引受アル方式ニ依ルトノ外理由ナシ然レトモ此資金ニ付テハ豫決問題ニテ決定セシヲ以テ本案ハ當然削除セリ
長谷川君曰ク本案第二項中手形ニ署名シタルトキハノ文字ハ單ニ署名ノミニテ可ナリトノ弊アル故之ヲ改メテ手形ニ署名ノミヲ爲シタルトキト雖モト改メントノ修正案ヲ提出シ之ヲ採決セシニ少數ナリ次ニ河村君ハ署名ノ下ニ捺印ノ二字ヲ加ヘントノ修正案ヲ提出セリ其理由ニ至リテハ嘗テ論辯シタルヲ以テ省クヘシト述ヘ之ヲ採決セシニ少數ナリ