第二十六回商法委員會議事要錄
明治二十九年九月二十五日午後三時四十五分開議
出席員
箕作麟祥君
田部芳君
高木豐三君
淸浦奎吾君
橫田國臣君
井上正一君
都筑馨六君
富井政章君
梅謙次郞君
重岡薰五郞君
南部甕男君
金子堅太郞君
三浦安君
西源四郞君
岡野敬次郞君
第百六條 發起人カ株式ノ總數ヲ引受ケタルトキハ會社ハ之ニ因リテ成立ス此場合ニ於テハ發起人ハ遲滯ナク株金ノ四分ノ一ヲ下ラサル第一囘ノ拂込ヲ爲シ且取締役及ヒ監査役ヲ選任スルコトヲ要ス此選任ハ發起人ノ過半數ヲ以テ之ヲ決ス
(參照)獨二〇九d、二〇九f、二一〇、三項、伊一二八、一三一、一項、羅一二九、一三二、一項、葡一六二、一項三號、一六三、白千八百七十三年五月十八日法二九、一項三號、三〇
岡野君ハ本條ヲ說明シテ曰ク百六條ハ本節ノ始メニ於ケル株式會社設立ノ表題ニ付キ既ニ大要ヲ說明セリ而シテ株式會社ノ設立ノ方法ハニ个ニ分ツコトヲ得ヘシ印發起人カ株式ノ總數ヲ引受ケシ場合並ニ發起人カ株式ヲ引受ケ且殘餘ノ株ニ付キ發起人カ廣ク株主ヲ募集シ而シテ後創立總會ニテ必要ナル事項ヲ決議スル場合トス而シテ本條ハ株式ノ總數ヲ發起人ニ於テ引受ケシ以上ノ第一方法ノ場合ヲ定メタリ株式會社ノ設立ハ廣ク株主ヲ募集スルカ普通ナリト雖モ乍併發起人カ株式ノ全部ヲ引受ケタル場合ハ株式會社ハ多額ノ資本ヲ要スルヲ以テ發起人カ引受ケタル株ノ四分ノ一ヲ第一回ノ拂込ニ際シ拂込ムハ頗ル困難ナリト謂フヘシ若シ發起人カ多人數ナレハ冤モ角少數ナレハ一般ニ株主ヲ募集スル場合多カルヘシ以之株式會社ノ發起ニ付キ歐州各國ノ事情ニ徵スルモ之カ弊害アルコトハ明カナリ又今日我邦ノ狀況ヨリ云フモ株式會社ニ弊害アルコトハ明瞭ナリ然ルニ既ニ現行法ニ於テモ以上ノ弊アルヲ以テ發起人カ利益ヲ得テ株主又ハ他ノ債權者ノ權利ヲ害スルコトナキ樣創業總會ノ設ケアリ本條ハ創立總會ヲ開クニモ發起人其他ノ人カ之ヲ引受サレハ創立總會ヲ開クコトヲ得サルヲ以テ發起人カ株式ノ總數ヲ引受ケタルトキハ會社カ之ニ依リ成立スルトノ明文アル國ハ通常參照ニ揭タルニ三アルノミナリ而シテ學說モ皆本案ノ趣旨一ニ致シタルカ如シ然ラハ發起人カ總株ヲ引受ケテ會社ヲ設立シ得ルハ諸外國ニ於テモ異同ナキモノト信スルナリ而シテ本條ノ精神ハ廣ク株主ヲ募集シタルトキハ創立總會ハ之カ機關トナルヘシト雖モ發起人カ全部ヲ引受ケタルトキハ是ヲ監督スルニ途ナキ故法律ノ全體ヨリ成立シタルモノトナルヘシ然ルトキハ發起人カ自己ノ引受ケタル株式ヲ賣却シテ會社ヲ立退クノ弊ナシトセス故ニ現行法ノ規定ニハ此明文ナキモ百六條及ヒ百七條ヲ以テ株式ノ全部ヲ引受ケタルトキハ創業總會ニ代ルヘキ必要ヲ生シ本條ヲ設ケタルナリ其他ニハ別段說明ノ必要ナキモ各株式ニ付キ四分ノ一ヲ下ラサル第一回ノ拂込ナキトキハ廣ク株主ヲ募集シタル場合ト之ヲ同シクシ四分ノ一ヨリ多クノ拂込ヲ爲スハ宜シキモ四分ノ一ヨリ少ナキ拂込ヲ禁止スルノ精神ナリト云フニ在リ
次臍ニ咼木君ハ本條中發起人カ株式ノ總數ヲ引受クル場合ヲ原案ヨリ削除スルトノ說ヲ提出シテ曰ク是ハ決シテ學術上ヨリ云フニ非スシテ實際商業上若クハ經濟上ニ於テ大ニ不便ヲ來スヘシ縱令斯カル場合ニ付キ法文ヲ硏究セル結果許ササルヲ得サル場合アリトスルモ明文ヲ設ケ命令ヲ爲スノ必要ナシト信ス余ハ此規定ヲ設クルニ付キ差迄反對ハナキモ起草者ノ云フカ如キ利益ナキモノト信ス寧ロ斯カル場合ハ全員ノ滅亡ヲ來スモノトナラン若シ斯カル規定ヲ必要トセハ之ヲ合資會社ノ規定中ニ置カハ公益上ヨリ見ルモ便宜ナルヘシ云々ト述ヘ橫田君ハ直チ三咼木君ノ說ニ贊成ヲ表シテ曰ク斯カル規定ハ人ヲシテ本條ニ在ル場合ヲ爲セヨト命スルカ如キ感アルヲ以テ不用ナリ余ハ合資會社ノ規定ニ付テハ起草者ニ感服ノ意ヲ表セシモ株式會社ニ付テハ其ト反對ナルヲ以テ感服スルコトヲ得ス何トナレハ本案ノ如ク七人ニテ四分ノ一ノ株金ヲ拂込ムトキハ會社ハ成立スルヲ以テ讒力千圓力ニ千圓ノ資本ヲ提出シテ勝手氣儘ノコトヲ爲シ而シテ有限責任ナル故千圓ノ資本ヲ棄ツルトキハ如何ナルコトヲモ爲シ得ヘシト爲リ極メテ不都合ナルコトヲ爲スニ至ルヘシ云々ト其弊ヲ擧ケラレタリ
梅君ハ以上ノ說ニ反對シテ曰ク高木、橫田兩君ノ說ハ畢竟合資會社ナレハ發起人ハ無限ナルヲ以テ惡事ヲ働クコトヲ得サルモ株式會社ノ發起人ナレハ有限責任ナルヲ以テ不正ノ行爲ヲ爲スコトヲ得ヘシト云フニ在リ然レトモ株式會社ハ一人ヤニ人ノ考ヲ以テ自由自在ニ會社ヲ左右シ得ヘキモノニアラス而シテ株式會社ハ無限責任ニアラサルカ爲メ合資會社ニ比シ責任ヲ負擔スルコト輕シト雖モ有限責任ナルカ故ニ無限責任社員ニ比較シテ其權利モ幾分力少カラサルヲ得ス發起人ハ一ト度取締役トナリテ會社ノ事務ヲ採ルト雖モ之ト同時ニ取締役ハ菟黜セラルルノ患ナシトセス故ニ橫田君ノ云ハルルカ如ク勝手氣儘ノコトヲ爲スコト能ハス從テ又七人ノ全員ヲ擧ケテ一致スルト云フカ如キハ極メテ稀ナリトス次ニ橫田君ハ株式會社ハ詐欺ヲ働クコト多シト云ハルルモ其場合ハ正反對ナリ何トナレハ株式會社ハ免許ヲ廢シ自由ニ設立スルコトヲ許スト同時ニ極メテ嚴重ナル規定ヲ置キ毫モ詐術ヲ行ハシメサルノ方針ヲ探用セリ決シテ舊商法ニ於ケルカ如ク缺㸃多キモノニ在ラス故ニ株式會社ハ有限ナルニ抅ラス弊害ノ甚タシキモノニ在ラス若シ又一步ヲ讓リ諸君ノ主張セラルルカ如ク第百六條第百七條ヲ削除シ置カンカ詐術ヲ逞スル爲メ却テ之ニ便宜ヲ與フルコトトナラン何トナレハ發起人ハ讒力ニ株力三株ヲ殘シ其他ノ株數ヲ引受ケ以テ彼等ヲシテ詐術ヲ逞ウスルコトヲ得セシムレハナリ故ニ表面上總會ヲ開クモ發起人之ヲ左右シ且監督ハ行屆クカ如キモ其實何等ノ效力ナキニ至ル次ニ此規定ヲ削ルトキハ如何ナル結果ヲ生スルヤ諸君ニ於テモ熟考アランコトヲ望ム第百六條第百七條ニ於テ取締ノ規定アルモ之ヲ禁止スルトキハ不取締トナリ加之表面上禁スルモ內實ハ發起人ノ多數ヲ得ルコトトナルヘシ歐羅巴各國ニ於テモ是カ硏究ノ結果發起人カ株式ノ總數ヲ引受クルモ今日之ヲ禁シタル例アルヲ看ス昔時ハ發起人カ株式ヲ引受ケ詐欺同樣ノコトヲ爲セシモ今日ハ單ニ名義ノミヲ有セル株ヲ引受クルコトヲ得ス各株金ノ四分ノ一ヲ拂込サレハ株式ヲ引受クルコトヲ得サルヘシト辯シタリ而シテ以上ノ削除說ニ付キ採決セシニ正半數ナリシカ議長ハ原案ニ同意セシヲ以テ削除說ハ滄滅セリ
第百七條 發起人カ前條ノ手續ヲ終ハリタルトキハ遲滯ナク第百五條第三號乃至第五號ニ揭ケタル事項ヲ調査セシムル爲メ檢査役ノ選任ヲ裁判所ニ請求スルコトヲ要ス
岡野君ハ本條ヲ說明シテ曰ク此條ニ付テハ別段說明ヲ要セス乍併是カ大要ニ付キ一言シ置カンニ既ニ前回ノ第百五條ノ規定ニ付述ヘシ如ク第百五條三號乃至五號ニ揭ケタル事項ヲ調査スルハ畢竟株式會社設立ノ際發起人カ不當ノ利益ヲ得ルノ虞アルヲ以テ之ヲ豫防センカ爲ナリ而シテ第百五條三號乃至五號ノ事項ヲ調査スル爲メ發起人カ裁判所ニ請求シタル場合ハ取締役並ニ檢査役ニ調査ヲ委任スルコトヲ得ス何トナレハ株主タルモノハ畢竟發起人タルニ過キス其故ニ此等ノ者ノ中ニテ調査ヲ爲スハ爰當ヲ缺クヲ以テ右事項ノ正否ハ他ノ者ヲ櫻一シテ一檢査セシムルコトトセリ
橫田君ハ本條ニ付キ質問シテ曰ク第一ニ檢査役カ檢査ヲ爲シ誤謬ヲ發見シタルトキハ單ニ誤リアリシトノコトニテ子細ナキコトトナルヤ第二ニ此檢査役ハ如何ナル人ヲ要スヘキ歟ト述ヘ岡野君ハ是ニ答ヘテ曰ク第一ノ質問ノ場合ハ第百十六條ノ登記ヲ爲ストキ檢査役カ誤謬ヲ發見シタル報吿書ヲ添ヘ登記スルコトトナラン第二ノ質問ノ場合ハ發起人ハ其會社ノ株主ナル故株主中ヨリ選フコトヲ得ス必ス發起人以外ノ人ヲ選フコトトナラン而シテ其人タル會社通ノ者ヲ要スヘシ乍併如何ナル範圍內ノ中ヨリ選出スヘキカハ疑問ニ屬スルコトトナラント云フニ在リ
重岡君ハ以上ノ問題ニ牽聯シテ質問シテ曰ク檢査役ニハ制裁ハ附セサルカ如シ如何ニセラルルヤ爾又前條中ノ株金ノ四分ノ一ヲ拂込ムハ調査ヲ爲スノ必要アラン果シテ然ラハ四分ノ一ノ拂込ミト云フ證明書ヲ裁判所ニ提出スルノ必要ハナキ哉如何ト述ヘ梅君ハ是ニ答ヘテ第一ノ質問ニ付テハ考ヘ置カサリシ故意見ヲ言フコトヲ得ス乍併余ノ考ニテハ制裁ヲ附スルハ不可ナリト云フニ在ラス猶ホ明案アラハ提出アランコトヲ望ム第二ノ㸃ハ本案ニハ其規定ナキモ登記スヘキ場合ハ四分ノ一ヲ拂込シ證明書ヲ提出セサレハ登記セサルコトト爲ス考ナリ此場合ハ外國ニ於テハ公證人ノ證明書ヲ要スト在リ乍併本案ニ於テハ此場合ヲ手續法ニ讓レリ多分此場合ハ銀行ノ受取證ヲ提出セシムル位ノ程度ニ爲ス考ナリト述ヘ引續キ數回ノ協議アリテ以上ノ缺㸃ニ付テハ後日起草者ニテ再考スルコトトナリテ本案ハ確定セリ
第百八條 發起人カ株式ノ總數ヲ引受ケサルトキハ株主ヲ募集スルコトヲ要ス
(參照)舊一六〇、獨二〇九e一項、匈一五〇、一項、伊一二九、一項、羅一三〇、一項、葡一六四、一項、白千八百七十三年五月十八日法三一、一項
岡野君ハ本條ヲ說明シテ曰ク本條ハ讀ンテ字ノ如シ故ニ別段說明ヲ要セス而シテ本條ハ法文上發起人カ株式ヲ皆引受クル㸃ヨリ言葉ヲ立テ引受ケサリシ場合ニ株主ヲ募集スルコトトセリ
第百九條 株式申込人ハ株式申込證ニ其引受クヘキ株數ヲ記載シ之ニ署名スルコトヲ要ス
株式申込證ハ發起人之ヲ作リ之ニ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 定款作成ノ年月日
二 第百四條及ヒ第百五條ニ揭ケタル事項
三 各發起人カ引受ケタル株數
四 株式發行ノ價額但其價額ハ券面額ヲ下ルコトヲ得ス
五 第一囘拂込ノ金額但其金額ハ株金ノ四分ノ一ヲ下ルコトヲ得ス
(參照)舊一五八、一六〇、一六一、一六七、二項、佛千八百六十七年七月二十四日法一、二項、同千八百九十三年八月一日法一、獨二〇九e、二一〇、三項、匈一五〇、一五一、瑞六一五、二項、伊一二九、一三〇、羅一三〇、一三一、葡一六四、三項、白千八百七十三年五月十八日法三一、同千八百八十六年五月二十二日法
岡野君ハ說明シテ曰ク前回ニ於テ說明セシ如ク現行法ハ解釋ニ困難スルモノ多シ就中第百六十條ノ如キ余輩ハ之ヲ假ニ活シテ讀ムモ目論見書ヲ公吿シ而シテ後株主ヲ募集スルコトニナルヘシ先ツ百六十條ノ本文ヲ活ストシテ如斯ナルヘシ此條ノ如キハ實ニ何等ノ效能モナキ規定ナリ本條ハ前回ニ於テ最初說明セシ如ク第百四條並ニ第百五條ニ於テ定款ニ記載スヘキ事項及ヒ之ヲ作ルコトヲ定メ其場合ト
本條ト相俟チテ效力ヲ顯スコトニナルヘシ而シテ本條ハ目論見書ヲ公吿スル場合ト同シク會社ノ組織、株主ノ有スル權利又ハ株主ノ負擔スル義務ヲ他ノ者ニ知ラシムルコトカ此申込書ノ趣旨ナリ株式會社ノ設立ニ付キ株式會社カ如何ナル權利ヲ有シ如何ナル義務負擔スルカ株式申込人ハ知ラサルコトアリ且其會社ニハ重大ナル關係ヲ有スル定款中ニ株式ニ付キ發起人間ニ祕密ノ契約ヲ締結スルコトアルモ猶ホ之等ノ事項ヲ知ラサルコトアリ故ニ本條ニ於テ目論見書ヲ報吿スルノ制ヲ採リ菟ニ角株主トナルヘキモノニ對シ重大ナル事項ヲ知ラシムルコトヲ必要トシ之ヲ知ラシメ得ヘキ方法ヲ採用セリ既ニ目論見書ヲ公吿スルトキハ株主ハ之ヲ觀ルノ便宜アルモ猶ホ觀サル場合アルヲ以テ公吿ニ比較シテ效力ヲ有スル規定ヲ設ケタルナリ而シテ申込書ニ記載スヘキ事項ハ本條第二項中一號乃至五號ニ揭ケタル事項ナリ而シテ第一號ノ定款作製ノ年月日ハ右ニ說明セシ如ク株式會社ノ設立ニハ定款ノ作製ヲ要ス而シテ此場合ハ定款ヲ作ルヲ以テ原則トシテ此規定ヲ設ケシナリ第三ニ各發起人ノ引受タル株數ヲ揭クルハ發起人ノ引受ケタル株數ノ多寡ニ付キ會社ノ信用ヲ推知スルコトヲ得ルカ故ニ畢竟發起人ニ信用ヲ措クコトトナルヘシ第四號ハ株式發行ノ價額ニ付キ劵面額ヲ下ルコトヲ得ストシタルハ畢竟優先株ヲ發行セサルモ又百圓株ヲ八十圓株ニ賣ルモ妨ケスト、明文ナキトキハ解釋シ得ヘキノ虞アルヲ以テ明文ヲ揭ケタリ菟ニ角此場合ハ重大ナル場合ナルカ故ニ設クルコトトセリ株式發行ノ價額ハ第百五條ニ號ト比較スルトキハ百五條ニ號ハ既ニ第百四條ノ定款ニ於テ一株ノ劵面額ノ定アルヲ以テ再ヒ定ムルノ必要ナキカ如シ然ルニ額面以上ノ發行トシタルハ本條ノ第四號ニ於テ是非共其價額ヲ記載スルノ必要アルヲ以テナリ他ナシ株式ニ就テハ過分ノ騰貴ヲ禁シ其他株主ヲシテ其劵面額發行ノ負擔ヲ知ラシムルノ必要アルヲ以テナリ第五號ハ株式ニ付キ一回ノ拂込ノ金額ヲ申込者ニ知ラシムル爲ナリ其金額ニ付テハ現行法ト異リテ株金ノ拂込ノコトヲ設ケタリ是他ナシ舊法ノ目論見書ニ比スレハ其效力最モ顯著ナリ何トナレハ此申込證ニ因リ申込人ノ何人ナリヤヲ知リ又一方ニ於テハ自己ノ負擔ヲ知ルコトヲ得レハナリ而シテ株式申込人ハ自己ノ引受ケントスルコトヲ株式申込證ニ記載スルカ故一ニ應ハ其證書ニ記載シアル事ヲ看ルヲ以テ其間ニ詐欺錯誤ノ弊ヲ豫防スルコトヲ得ヘシ是法律ニ定メタル各重要ナル事項ヲ記載スル所以ナリ其他ハ現行法ト同一ナルヲ以テ別段說明ヲ要セスト述ヘ別段修正說モ出テス原案ニ決セリ
午後七時三分散會