明治商法(明治32年)

法典調査会 商法委員会議事要録 第19回

参考原資料

備考

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第十九回商法委員會議事要錄
出席員
箕作麟祥君
土方寧君
田部芳君
高木豐三君
奧田義人君
井上正一君
富井政章君
梅謙次郞君
長谷川喬君
南部甕男君
橫田國臣君
三浦安君
岡野敬次郞君
議長ハ起草委員提出修正原按ヲ以テ先ツ本日ノ議事ニ付スル旨ヲ宣吿セリ
修正原案起草委員提出
第六十條第三項トシテ左ノ一項ヲ加フ
各社員ハ他ノ社員ノ承諾アルトキハ前二項ノ規定ニ依ラスシテ退社ヲ爲スコトヲ得
右修正原按ニ付キ梅君辯シテ曰ク畢竟右ハ前回ニ於テ磯部君ヨリ主張セラレ而シテ他ノ贊成者アリタル主義ニ基キ玆ニ提出シタルモノナレハ故ラニ說明スルノ必要ナシト右修正原按ハ異議ナク可決シ次ノ修正原按ニ移レリ
修正原按起草委員提出
第六十二條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第六十三條 社員力其除名ニ對シテ異議ヲ述ヘント欲スルトキハ其通知ヲ受ケタル後一年內ニ之ヲ爲スコトヲ要ス
右ニ付キ梅君說明シテ曰ク本修正ハ磯部君ノ注意ニ付キ熟考ノ上同意ヲ表シタルモノニシテ其文章及ヒ期間ノ如キハ全ク完全ノモノナリトハ考ヘサルモ先ツ以テ提出シタルモノナレハ各員ノ是正ヲ煩ハシタシト
長谷川君日本修正按ニ依レハ一年內ニ異議ヲ述フルトキハ其後幾數年經過スルモ訴ヲ提起スルコトヲ許スモノト解セラル畢竟斯カル規定ハ之ヲ設クルトモ何等ノ必要アラサレハ寧ロ之ヲ削除シテ可ナリ殊ニ況ンヤ民法ニ於テモ其規定ナキニ故ラ會社ニ限リ之ヲ設ルノ理由ナキニ於テヲヤト
岡野君辯シテ曰ク既ニ梅君ヨリ述ヘラレタル如ク本修正按ハ磯部君ノ說ニ同意ヲ表シ玆ニ提出シタルモノナリ尤モ同君ノ說ニハ期限ヲ何年ニ限ルヘキヤ未確定ナリシト雖モ先ツ一年ヲ以テ至當ト考ヘタルニ過キスト
梅君亦辯シテ曰ク本修正條文ノ必要ナル理由ハ除名ヲ確定ナラシムルニ在リ卽チ法文一ニ年內云々トアルハ一年內ニ裁判所ニ向テ訴ヲ提起スルコトヲ要ス意ナリ尤モ此條文之レナキトキハニ十年間ハ訴ヲ提起スルコトヲ得ヘシ然レトモ斯ク永キ後迄訴ヲ許スハ穩カナラサルヲ以テ之ヲ提出セルモノナリト
長谷川君ノ削除說ニ贊成者アリテ
採決多數
本修正案ハ削除ニ決シ第六十三條ニ移レリ
第六十三條 退社員ハ勞務又ハ信用ヲ以テ出資ノ目的ト爲シタル者ト雖モ其持分ノ拂戾ヲ受クルコトヲ得但定款ニ別段ノ定アルトキハ此限ニ在ラス
(參照)舊一二三、一二四、民六八一、獨一三〇、一三一、匈一〇五、一〇六、瑞五四八、西二一九、二二五
田部君ノ說明ニ曰ク本條ハ舊商法第百二十四條第二項ノ規定ニ修正ヲ加ヘタルモノナリ舊商法ニ因レハ「勞力ノ出資又ハ其他退社ト共ニ終止スル出資ニ付テハ特約アルニ非サレハ之ニ對スル報償ヲ爲ス義務ナシ」トアリテ是等ノ出資ヲ爲シタル者ト其他ノ出資ヲ爲シタル者トノ間ニ於テ其持分ニ對スル報償ノ義務ニ付キ差等ヲ設ケタリト雖モ畢竟同ク其持分ヲ有スル以上ハ其權利ヲ有スルノ㸃ニ至テモ亦同一ニシテニ者ノ間區別ヲ設クヘキ理ナシ然ルニ斯カル差等ヲ設クルハ勞力其他信用ヲ以テ出資ト爲シタル者ニ對シ酷ニ失スルモノト言ハサル可ラス故ニ本按ハ原則トシテハ其持分ノ拂戾ヲ受クルコトヲ得ヘキモノトシ而シテ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ以テ例外トセリ次ニ舊商法ニ於テハ其第七十四條ニ於テ出資ノ規定ヲ設ケ卽チ「金錢又ハ有價物又ハ勞力ヲ出資トシテ」云々ト之レアリト雖モ本案ニ於テハ斯カル出資ノ規定ナシ然ルニ今民法ニ付キ考フルニ同法ニ於テハ其第六百六十七條第二項ニ於テ「出資ハ勞務ヲ以テ其目的ト爲スコトヲ得」トアリ故ニ民法ニ於テハ財產ノ外又勞務ヲ以テ出資ト爲スコトヲ得ヘキモノナリト雖モ信用ニ至テハ之ヲ以テ出資ト爲スコト能ハサルモノト解セサル可ラス然ラハ則チ商法ニ於テモ既ニ述ヘタル如ク出資ニ關シ何等ノ規定ナキ以上ハ民法ニ準據シ信用ヲ以テ出資ト爲スコトヲ得サルヤト云フニ商法ニ至テハ然ラス何トナレハ商法ハ其性質民法ト異ナリ信用ニ重キヲ置クモノナレハナリ然ラハ則チ何故ニ信用ヲ以テ出資ト爲スコトヲ認ムルノ規定ヲ是迄設ケサルヤト云フニ其場所ヲ得サレハナリ之レ玆ニ適當ノ場所ヲ得タルヲ以テ特ニ本條ノ如キ規定ヲ設ケタル所以ナリト
富井君ハ信用ヲ以テ出資ト爲スノ不可ナルヲ論シテ日丿元來信用ヲ以テ出資ト爲スコトヲ許ス可ラサルハ民法ニ於テハ勿論商事會社ト雖モ亦同樣ナリト信ス何トナレハ社會ニ信用ヲ博スル者ヲシテ入社セシムルトキハ或ハ其會社ノ信用ヲ社會ニ得ル爲メ其會社ヲ利スルコト之レアルヘシト雖モ又一方ヨリ考フルトキハ其社員カ退社スルニ當リ多額ノ出資ヲ持チ去ルカ爲メ他ノ社員カ困難ヲ感スル場合多キノミナラス其會社ノ存亡ニ關係スルニ至ルヘキ場合ナキヲ保ス可ラサレハナリ故ニ是等ノ利害得失ヲ比較スルトキハ單ニ名義ノミヲ藉ス者ノ如キハ縱令ヒ如何ナル信用ヲ有スル者ト雖モ法律上ニ於テハ其信用ヲ以テ出資ト看做ササル方穩當ナルヘシ止ムナクンハ斯カル信用ヲ有スル者ハ他ノ勞務ヲ出資トスル名義ニテ入社セシメハ可ナラン
右ニ對シテ梅君辯シテ曰ク余ハ民法ヲ議スルニ當リ商法ニ於テハ本條ノ如キ規定ノ必要ナルコトヲ豫想シタリ故ニ富井君ノ說ニ對シテハ大ニ反對セサルヲ得ス何トナレハ元來信用ヲ以テ出資ト爲スカ如キ場合ハ多クハ其信用ヲ有スル者自ラ强テ之ヲ主張スルニ非ラスシテ却テ他ノ社員ノ承諾上ニテ爲スコト多キノミナラス又他ノ社員ノ請求ニ依ルコト實際多カル可ケレハナリ次ニ第三者ニ及ホス結果ヨリ考フルモ敢テ不都合ナカルヘシ何下ナレハ元來合名會社ハ無限責任ナレハナリ又會社ノ爲メニ盡ス㸃ヨリ考フルモ其信用ヲ有スル者ノ入社シタルカ爲メ會社カ業務繁忙取引頻繁トナル以上ハ從テ利益ヲ占ムルコト大ナルヲ以テ實際金錢ヲ以テ出番ト爲ス者若クハ勞力ヲ以テ出資ト爲ス者ト其間ニ於テ差等アルヘキ理ナシ若シ又富井君ノ如ク信用ヲ出資ト爲ス者ヲシテ外形上强テ勞務ヲ出資ト爲ス者ノ如クセンカ實際ノ事實ト背反スル爲メ却テ法律ヲ無視スルモノト言ハサル可ラサルナリ蓋シ余輩ト雖モ有限責任社員ニ付テハ反對ノ意見ヲ有スルモノニシテ唯合名會社ハ無限責任ナルカ爲メ有益無害ナルヲ以テ特ニ之ヲ主張スルニ外ナラサルナリト
岡野君亦辯シテ信用ヲ以テ出資ト爲スコトヲ得セシムヘキハ合名會社ニ必要ナルノミナラス余ハ總則ニ於テ是等ノ規定ヲ設ケタキ位ノ考ヲ有セリ民法第六百六十七條ニハ勞務ヲ出資ト爲シ得ルノ規定アリト雖モ信用ニ關スル何等ノ規定ナシ是特ニ本條ヲ維持スル所以ナリ富井君ノ說亦理ナキニ非ラス然レトモ合名會社ハ總社員ノ承諾上ニテ成立スルモノナレハ本條ノ如ク規定スルモ何等ノ不都合ナカルヘシ唯株式會社ニ至テハ稍恐ルヘキ㸃アルノミナリト
富井君ハ右梅君及ヒ岡野君ノ辯明ニ對シ反駁シテ曰ク余ト雖モ何レノ場合ヲ論セス總テ弊害アリト云フニ非ラス要スルニ唯利益配當ノ場合ヲ恐ルルモノナリト
長谷川君ハ本條ノ規定ヲ批難シテ曰ク本條ニ因レハ勞務又ハ信用ヲ以テ出資ト爲シタル者ニモ其持分ノ拂戾ヲ爲ストノ事ナルカ想フニ是等ハ金錢ニテ拂戾モノナルヘシ然ルニ其場合ハ評價ノ標準ニテ行クヘキモノナルヤ頗ル法文ノ上ニ於テ疑アリト
右ニ對シ田部君辯シテ曰ク勞務又ハ信用ヲ以テ出資ノ目的ト爲シタル者退社スルニ當リ別ニ退社ノトキニ拂戾スヘキ見積ノ方法ヲ豫定シ非サルトキハ本案第四十四條第五號「評價ノ標準」ヲ玆ニ適用スルコトトナル可ケレハ實際ニ於テ差支ナシト
土方君曰ク合名會社ニ於テハ信用ヲ以テ出資ト爲スコトヲ許スハ可ナリト雖モ合資會社ノ有限責任社員ニ至テハ之ヲ許ス可ラサルモノト考フ又株式會社ニ於テモ同樣許ス可ラサルモノト考フル所以ハ畢竟是等ノ社會ニ許サンカ其弊害大ナレハナリ然ルニ合名會社ニ於テハ之ヲ許スヘキモノトスルモ信用ハ元來空ナルモノ故原則トシテハ許シ置キ而シテ退社ノトキハ持分トシテ持チ去ルヲ禁シ唯特別ノ意思表示アル場合ヲ以テ例外トセハ可ナラン要スルニ入社ノトキト退社ノトキト區別ヲ設クヘキモノナリト
長谷川君曰ク勞力又ハ信用ヲ以テ出資ト爲シタル者ニ其持分ノ拂戾ヲ爲ス場合ニ於テハ實際會社ニ利益アルトキハ敢テ不可ナシト雖モ反對ノ場合ハ頗ル困難ヲ生スルヲ以テ寧ロ舊商法第百二十四條第二項ノ如ク「特約」云々トセラレタシト
右土方君及ヒ長谷川君ノ說ニ對シ梅君辯シテ曰ク固ヨリニ君ノ述ヘラレタル如ク反對ノ契約ヲ許スヲ以テ原則トスル又一理アリト雖モ本案ニ於テ特ニ本條ノ如ク規定セシ所以ハ第一、民法ニ於テモ退社ノトキハ持分ノ拂戾ヲ得セシメタレハ民法ト商法トニ於テ區別ヲ設クル理由ナキ而已ナラス商法ニ於テハ民法ヨリ却テ會社カ利益ヲ占ムルコト多キモノナレハ一層本案ノ如クスル理由アリト考ヘタリ殊ニ實際契約ノ當時ニ於テ豫期セサルコトアルヘケレハナリ第二、例ヲ以テ示セハ玆ニ甲者ハ勞力ヲ以テ出資トシ乙者ハ不動產ヲ以テ出資トシテ一ノ合名會社ヲ組織シタル場合ニ當リ其勞力ヨリハ年々一萬圓ニ相當スル收益ヲ得而シテ不動產ヨリハ年々五千圓ニ相當スル收益ヲ得ル場合アリト假定スレハ其場合ニ於テハ甲者ハ乙者ニ比シ實際割合上不利益ノ地位ニ立ツモノナリ然ルニ此際若シ甲者退社センカ其持分ノ拂戾ヲ爲ス可ラストシ而シテ乙者退社センカ其拂戾ヲ爲スヘキモノトセハ甲者ハ一ノ持分ヲ得スシテ退社シ乙者ハ割合上多額ノ持分ヲ持チ去ルコトトナリ頗ル權衡ヲ失スル嫌アレハナリ既ニ勞力ヲ出資ト爲シタル者ニ對シ然ルトキハ信用ヲ以テ出資ト爲シタル者ニ對シテモ亦同一ノ理由ナルヲ以テ本案ニ於テハ特ニ本條ノ如ク規定セルモノナリト
橫田君ハ本條ノ規定ニ付キ自己ノ意見トシテ述ヘテ曰ク本條ニ規定セル如ク信用ヲ以テ出資ト爲スコトヲ許スハ商事會社ニ於テハ是非必要事項ナリ而シテ此信用ヲ出資ト爲ス場合ハ本案第四十四條第五號ニ據リ其信用ヲ評價シテ定款ニ記載スルモノト考フ例ヘハ信用ヲ一萬圓ナリト評價スレハ現金一萬圓ト書クヘシ果シテ然レハ他日爭ヒアル場合ニ當リテモ裁判官ハ一萬圓ノ出資ト看做スヘシ然ルニ既成商法ハ是等ノ出資ヲ定款ニ記載セサル故他日拂戾ノ際其標準ニ付キ困難ナリトシ「特約」云々ト云フカ如キ規定ヲ設ケタルモノナル可シト雖モ本案ニ於テハ右ニ述ヘタル如ク定款ニ記載スルヲ以テ原案ノ儘ニテ可ナリト信スト
富井君ハ右橫田君ノ說ヲ駁シテ曰ク橫田君ハ其初メ評價シテ定款ニ記載スト云フト雖モ果シテ何人カ評價スルヤ又退社ノ際右ニ付キ爭アレハ如何是等ニ付キ疑アリト
右ニ付キ橫田君辯シテ曰ク評價ハ困難ナラン然レトモ之ハ社員ニテ評價スヘシ而シテ他日退社員其社員ノ評價ニ付キ爭フトキハ訴訟ト爲リ裁判所ニ於テ決定スルコトトナルヘシト
長谷川君曰ク利益配當ハ會社契約ノ要素ト看做スヘキヤ又出資ノ標準ニ因リ基持分ヲ退社ノ際持チ去ラントスルニ當リ其標準ナキトキハ果シテ如何ニスヘキ原按ニ付キ此㸃不明瞭ナリト
右ニツキ田部君辯シテ曰ク本案第四十四條ニ於テハ出資ノ標準ヲ定ムヘキ規定アリト雖モ利益ノ標準ヲ定ムヘキ規定ナシ然レトモ利益ノ標準ニ付テハ民法第六百六十八條ノ規定ヲ參照セハ自ラ明カナルヘシ何トナレハ同條ニハ「各社員ノ出資其他ノ組合財產ハ總社員ノ共有ニ屬ス」トアルヲ以テ總テ各社員ノ出資ハ共有ト見ルヘシ然ルトキハ長谷川君ノ如キ疑ナカルヘシ長谷川君ハ畢竟前ノ出資ヲ後迄持チ續ケ居ル如ク解スル故疑問ヲ存セラルルコトナルヘシト
本條ハ以上ノ如ク種々ノ議論アリタリト雖モ何レモ修正說トシテ成立セス原案ニ可決シ次條ニ移レリ
第六十四條 退社員ハ退社ノ登記前ニ生シタル會社ノ債務ニ付キ五年間責任ヲ負フ
前項ノ規定ハ他ノ社員ノ承諾ヲ得テ持分ヲ讓渡シタル社員ニ之ヲ準用ス
(參照)舊一二五、獨一四六、匈一二一、瑞五八五、伊一八八、九一九、西九四七、葡一五〇、白千八百七十三年五月十八日法一二七
田部君ノ說明ニ曰ク本條ハ舊商法第百二十五條ニ修正ヲ加ヘタルモノナリ舊商法ニ於テハ「退社後ニケ年間」トアルヲ本案ニ於テハ五年間ト改メタリ又舊商法ハ解散ノ場合ニハ其第百二十五條ニ於テ五ケ年トシ退社ノ場合ト區別ヲ設ケタリト雖モ余輩ノ考ニ因レハ是等退社ト解散トノ場合ニ付キ斯カル區別ヲ設クヘキモノニ非ラスト信スルナリ外國ニ於テモ退社ノ場合ハ本按ト同ク五年ト規定セル例アント雖モ退社ト解散トノ場合ニ區別ヲ設ケタル例ヲ見サルナリ次ニ舊商法ニハ「退社員ハ退社前ニ係ル會社ノ義務ニ付キ」云々トアリテ本案ニ規定セル如ク登記云々ノ文字之レナシト雖モ畢竟其規定ノ精神ニ至テハ亦本按ト同一ナリト考フルヲ以テ特ニ之ヲ明カナラシムル爲メ本案ニ於テハ「退社員ハ退社ノ登記前ニ生シタル」云々ト修正シタリ又第二項ノ規定ハ舊商法第百二十五條第二項ノ規定ト同一ナリト雖モ唯異ナルトコロハ舊商法ニ於テハ「適用」トアルヲ本案ニ於テハ「準用」ト改メタル㸃ニ過キス是他ナシ前項ノ場合ハ第二項ノ讓渡トハ其性質ヲ異ニスルモノナルヲ以テ本按從來採リ來レル文字ノ用例ニ據リタルモノナリト
本條ハ異議ナク原案ニ可決セリ