民法（～2019年）

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制定

842条

前条第一項ノ場合ニ於テ夫婦ノ一方カ其意思ヲ表示スルコト能ハサルトキハ他ノ一方ハ双方ノ名義ヲ以テ縁組ヲ為スコトヲ得

制定過程

明治民法842条

関連資料

梅謙次郎『民法要義』*未校正資料全体表示

第八百四十二條　前條第一項ノ場合ニ於テ夫婦ノ一方カ其意思ヲ表示スルコト能ハサルトキハ他ノ一方ハ雙方ノ名義ヲ以テ緣組ヲ爲スコトヲ得（人一一〇）

前條ノ規定ニ依レハ養子ヲ爲シ又ハ養子ト爲ラント欲スル者ニ配偶者アル場合ニ於テハ必ス其配偶者ト共同スルニ非サレハ緣組ヲ爲スコトヲ得ス是レ往往不便アルヲ免レス抑抑一旦前條ノ主義ヲ採用シタル以上ハ配偶者ニ不同意アル場合ニ於テハ强ヒテ緣組ヲ爲スコト能ハサルハ勿論ナリト雖モ若シ其配偶者カ意思ヲ表示スルコト能ハサル場合ニ於テハ若シ意思ヲ表示スルコトヲ得タランニハ必ス同意ヲ爲スヘキ場合最モ多カルヘシ然リ而シテ仍オ緣組ヲ爲スコト能ハサルモノトセハ其不便實ニ言フヘカラス故ニ此場合ニ於テハ意思ヲ表示スルコトヲ得ル一方ノミニテ雙方ヲ代表シ以テ緣組ヲ爲スコトヲ得ルモノトセリ民法施行前ニ在リテハ苟モ養父ノ意思アル以上ハ敢テ養母ノ意思ヲ問ハサルカ如シ然リト雖モ是レ現時ノ社會ニ適セサルモノナルカ故ニ原則トシテハ雙方ノ同意ヲ必要トスルト雖モ而モ一方カ其意思ヲ表示スルコト能ハサル場合ニ於テハ他ノ一方ノミノ意思ヲ以テ足レリトセサルトキハ實際ノ必要ニ應スルコト能ハサル場合多カルヘキヲ以テ特ニ本條ノ規定ヲ設ケタルナリ

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昭和22年222号（家族法改正）

796条

前条の場合において、夫婦の一方がその意思を表示することができないときは、他の一方は、双方の名義で、縁組をすることができる。

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昭和62年101号

796条

配偶者のある者が縁組をするには、その配偶者の同意を得なければならない。

ただし、配偶者とともに縁組をする場合又は配偶者がその意思を表示することができない場合は、この限りでない。

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平成16年147号（現代語化）

796条

（配偶者のある者の縁組）

配偶者のある者が縁組をするには、その配偶者の同意を得なければならない。

ただし、配偶者とともに縁組をする場合又は配偶者がその意思を表示することができない場合は、この限りでない。