今般第拾貳號布吿貿易銀貨ヲ以テ一般ノ通用貨幣ト被相定候ニ付テハ明治八年六月第百八號布吿貨幣條例中貨幣通用制限ノ第五節ヲ左ノ如ク改正シ且該貨鑄造料及地金輸入定高相減シ貨幣渡日限相縮メ造幣規則第四條但書中竝第九條第十一條第十三條中左ノ通改正候條此旨布吿候事
貨幣通用制限中第五節改正
此貿易銀は海關稅其他外國人より納むる諸稅及ひ日本人外國人と通商の取引に用ひ又これを內地の諸稅納方等其他公私一般の拂方にも用ひ其高に制限あることなし
造幣規則第四條但書中（銀地金輸入定高）
銀地金は（千オンス凡八貫二百八十匁以上）トアルヲ（五百オンス凡四貫百四十匁以上）ト改正
同第九條中（貨幣渡日限）
本日より（二十日目）トアルヲ（十日目）ト改正
同第十一條中（鑄造手數料）
當分の內（百ニ付、一半）トアルヲ（百ニ付一）ト攺正
同第十三條中（再鑄手數料）
貿易銀は（千ニ付十）トアルヲ（千ニ付五）ト攺正