○第二讀會第二十二回
明治廿年四月五日
午前
○第十一章 保險
○第一款 總則
○第六百八十六條
保險契約ハ保險者保險者ヲ受ケテ物件ノ亡失若クハ損害ノ危險其他偶然ノ事變ニ由テ損失ヲ被ムリタル財產上ノ損失ヲ賠償スルノ義務ヲ被保險者ニ對シテ負擔スル契約トス
○第六百八十七條
保險シ得可キ危險ハ主トシテ火災、地震、暴風雨其他ノ天變陸海運送ノ危險、死亡其他身上ノ災害トス但他ノ危險ニ付テモ保險ヲ謎示スルコトナシ
海運ノ保險ハ第二編ノ規定ニ依テ變更セサルモノニ限リ本章ノ規定ニ從フ可シ
○本條ハ異議ナシ
○第六百八十八條
總テ所有主又ハ債主タルカ爲メ又ハ其他ノ名義若クハ義務ニ依テ物件ノ保存ニ係リ正當ノ利害ヲ有スル者ハ其物件ニ付キ皆保險ヲ受ルコトヲ得
○本條ハ異議ナシ
○第六百八十九條
保險ハ自己ノ計算ヲ以テスルト他人ノ計算ヲ以テスルト被保險者ノ委託ニ出ルト否ト被保險者ノ知ルト否ト又被保險者ノ氏名ヲ明擧スルト否トヲ論セス之ヲ受ルヒトヲ得若シ他人ノ利益ノ爲ニシタルコト契約上分明ナラサルトキハ保險申込人ハ保險者ニ對シテ被保險者ト看做サル可シ
○本條ハ異議ナシ
○第六百九十條
保險利益ハ通例保險物ノ普通價額ヲ以テ限トス若シ之ヲ超過ス可キトキハ特別ノ明約ヲ以テス可シ
○本條ハ異議ナシ
○第六百九十一條
保險物ノ價額ハ自己ノ使用ニ供スル動產ニ在テハ新調又ハ修理ノ費用ニ依リ商品ニ在テハ損害又ハ亡失ノ時及其地ニ於ケル市價ニ依リ之ヲ定ム
○本條ハ「ニ於ケル」ヲ「ノ」ニ改ム
○第六百九十二條
總テ保險ハ一定ノ保險利益ヲ超過シタル額ヲ限リ無效トス
（周布委員）
第六百九十條ノ被保險ノ利益トアルハ「保險利益」ト改ムヘシ他ノ諸條モ亦然リ（之ニ決ス）
（委員長）
一定ノ保險利トハ如何
（本尾委員）
百圓ノ物件半部破損シタルトキハ五十圓ノ保險利益トスルナリ之ニ超過スル五十圓ハ無效トスルコトヲモ包含セシムルモノトス
（細川委員）
第六百九十條ハ普通價格ニ超過シタル場合ヲ云ヒ第六百九十一條ハ一定ノ保險利益ヲ超過シタルトキヲ云フ
（鶴田委員）
註ニ依レハコ定」ノ字ハ「相當」ト解スルヲ得ルナリ
（本尾委員）
本條ハ第六百九十一條ノ次ニ入ルモノナリ（之ニ決ス）
（周布委員）
「一定」ヲ「現實」ト改ムヘシ（之ニ決ス）
○本條ハ第六百九十一條トアリシヲ第六百九十二條ト改ム
○第六百九十三條
保險物ノ價額ヲ特別ノ明約又ハ鑑定人ノ鑑定ニ由テ定メタルトキハ詐僞ニ係ルニ非サレハ之ニ對シ異議スルコトヲ得ス
○本條ハ異議ナシ
○第六百九十四條
保險セラレタル要求權ノ價額ハ負債額ニ利息ト取立費用トヲ合シタル額ニ由テ定マルモノトス
○本條ハ異議ナシ
○第六百九十五條
賠償額ハ身體ノ保險ニ在テハ保險額トシ物件ノ保險ニ在テハ危險ノ生シタルニ由テ直接又ハ間接ニ蒙リタル損失ノ額ニ限ルモノトス間接ノ損失中ニハ被保險者ニ於テ既ニ生シ又ハ將ニ生セントスル危險ニ對シ已ヲ得サルノ防止若クハ避除ニ依テ生シタル別段ノ費用及損失ヲモ算入ス可シ
○本條ハ異議ナシ
○第六百九十六條
被保險者已ヲ得サルニ非スシテ躬ラ隨意ニ起シ或ハ起サシメタル亡失或ハ損害又ハ保險物ノ性質功用或ハ固有瑕瑾ニ由テ直接ニ生シタル亡失或ハ損害ハ保險者之ヲ賠償スルノ義務ナキモノトス
（細川委員）
「亡失或ハ損害」ハ「亡失、損害」トセハ如何（之ニ決ス）
（箕作委員）
第六百九十一條ノ「紛失」ハ本條ノ「亡失」ト同語ナレハ同一ニ爲スヘシ（之ニ決ス）
○第六百九十七條
保險ノ當初既ニ生シタル危險ニ係ル保險ハ無效トス但雙方又ハ其代人其事實ヲ知ラス且假令危險既ニ生シタルモ其保險有效タル可キコトヲ明約シタル時ハ此限ニ在ラス
○本條ハ異議ナシ
○第六百九十八條
既ニ全價額ニ係リ保險ヲ受ケタル物件ヲ更ニ保險ニ付シタルハ無效トス但最初ノ保險ノ無效又ハ無驗ナルトキ又ハ被保險者ノ抛棄其他ノ方法ニ依リ終リタリトキハ此限ニ在ラス
（岸本委員）
「付シタル」ハ「付スル」トセハ如何强チ過去ニ記スルニモ及ハサルカ如シ
（委員長）
然リ「付スル」ノ方解シ易キカ如シ
（箕作委員）
更ニ保險ニ付シタルトキハ最初ノ保險ノ消滅シタルトキヨリ更ニ效力ヲ生スルナルヘシ
（長森委員）
註ニ依レハ更ニ效力ヲ生スルモノトス
（岸本委員）
然ラハ更ニ保險ニ付シタルトキハ其保險ハ成立セスト云フニハアラサルナリ何トナレハ最初ノ保險消滅シタルトキヨリ效ヲ生スルトアレハナリ
（本尾委員）
本條ノ精神ハニ重ニ保險ヲ受タルトキ其間ニ負債ノ生シタルトキハニ重ノ保險料ヲ受ルコトヲ得セシメサルカ爲メ無效爲シタルニ過キサルナリ
○第六百九十九條
各保險者ノ了知承諾ヲ以テ同時又ハ時ヲ異ニシ同一物件ニ係リ重複ノ保險ヲ受ケタルトキハ前條ヲ以テ論ス可カラサルモノニ限リ各保險額ノ比例ヲ以テ各保險有效トス但總保險額若シ保險利益ノ額ヲ超過スルトキハ右ノ割合ヲ以テ各保險額ヲ低減ス可シ
（本尾委員）
本條ノ前條ト異ナルトキハ重複保險ニアラスシテ共同保險ナルヲ以テナリ尤モ各保險者ハ互ニ了知承諾スルヲ要ス若シ此承諾ナキトキハ前條ニ依リテ無效トナル可キモノトス
○第七百條
保險利益額以下ニ保險シタル場合ニ於テハ保險者保險額ト保險利益額トノ比例ニ依リ損失ヲ賠償ス可シ但シ別段ノ契約アルトキハ此限ニ在ラス
（箕作委員）
別段ノ契約ハ「特約」ト改ムヘシ（之ニ決ス）
于時正午中止
午後一時二十分前開會
○第七百一條
保險ハ保險物ノ賣讓其他保險利益ノ賣讓ニ依リ新所得者ニ移轉スルモノトス但賣主ニ於テ其利害ヲ保有シ又ハ第七百十六條ニ牴觸シ或ハ之ニ付テ保險者ノ承諾ヲ受ク可キコトヲ明約シタル時ハ此限ニ在ラス
被保險者ハ總テ右ノ場合ニ於テ其賣讓ニ係リ速ニ保險者ニ通知シ保險者ハ記名ノ保險ナルトキハ新所得者ノ名ニ書替フ可シ
（細川委員）
利害ヲ保有シトハ如何
（本尾委員）
保險物件ハ賣却スルモ保險利益ハ賣却セサルヲ云フ故ニ「利害」ヲ「保險利益」トセハ如何（之ニ決ス）
○第七百二條
保險額ノ要求權ハ特約アルニ非サレハ拂渡期日ノ前後ヲ論セス保險者ノ承諾ナクシテ之ヲ他人ニ賣讓スルコトヲ得保險者ハ賣讓ノ旨ヲ知リタル後ハ專ラ其買受讓受人ニ對シテ支拂フ可キ義務アルモノトス
保險物ノ書入質入並ニ書入質入シタル物件ノ保險又ハ第三者ノ爲メニナシタル保險ハ保險額要求權ノ賣讓ト同視ス
（細川委員）
末項ノ場合ハ如何
（本尾委員）
書入債主又ハ質取債主ヲ買受人ト同視スルヲ云フナリ
（箕作委員）
第三者ノ爲メトハ如何
（本尾委員）
第三者ノ氏名ヲ明言セサルトキハ其申込人ノ爲メト看做ス本條ハ第三者ノ名ヲ明言シタル場合ヲ云フナリ
（鶴田委員）
第三者ノ爲メナシタル保險ハ第三者ノ有スルモノナルヤ勿論ナリ
然ルヲ第三者ニ對シ賣讓シタルト同視スルナトノ論ヲ出スニ及ハサルナリ
（長森委員）
「看做」ト云ヒ「同視ス」ト云フ區別如何
（本尾委員）
原語ノ區別アルノミニシテ別段異ナリタル所ナキカ如シ
○第七百三條
保險契約ノ取結及履行ニ付テハ一般ニ第七章ニ揭ケタル原則ヲ適用ス可シ保險者ハ如何ナル場合ニ在テモ契約取結後直チニ保險證劵ヲ作リテ之ヲ被保險者又ハ其代人ニ交付スヘシ若シ之ヲ爲サス又ハ遷延スルニ於テハ被保險者ニ對シテ損害ヲ責ニ任スルモノトス
○本條ハ「交付スヘシ」ヲ「交付セサル可ラス」ニ改ム
○第七百四條
保險者又ハ保險契約取結ノ權利アル其代人ニ於テ保險申込ト共ニ附屬ノ陳述ヲ受ケ之ヲ異議ナク承諾シ若クハ之ニ署名シタル時ハ契約ヲ取結ヒタルモノト看做ス可シ
保險契約ノ條件ニシテ法律若クハ普通ノ法理ニ戾ルモノハ無效トス
○本條ハ異議ナシ
○第七百五條
保險契約ハ雙方トモ仲買方法ヲ以テ取結フコトヲ得
（細川委員）
本條ノ場合ハ如何
（本尾委員）
仲買人ヲシテ保險契約ヲ爲サシムルヲ得ルヲ云フ
（委員長）
仲買ト同樣ノ方法ヲ以テ何人モ之ヲ爲スコトヲ得ト云フノ意ナルヤ
（本尾委員）
然ラス
（箕作委員）
本條ハ仲買人ニ依リテ爲ス場合ナルヘシ
（岸本委員）
仲買人ニ限リ適用スルノ條ナルヘシ
（本尾委員）
然リ
（岸本委員）
「取結フコトヲ得」ハ「取結ハシムルコトヲ得」ト云フ意ナルヘシ
（本尾委員）
然リ
（委員長）
「代人ノ名ヲ以テ取結ハシムルコトヲ得」トセハ如何ナルヤヲ質問スヘシ、
（本尾委員）
諾
第七百六條
他人ヨリ保險契約ヲ取結フノ委托ヲ受ケタル者ハ委托者ノ指圖シタル條件又ハ慣例ノ條件ニ依リ假令明言ナキモ自ラ保險ヲ引受クルコトヲ得但其委托ニ牴觸スル時ハ此限ニ在ラス
○本條ハ「明言セサルモ」ヲ「明言セサルモ」ニ「圖」ヲ「ス」ニ「擔當」ヲ「引受」ニ改ム
○第七百八條
國外又ハ保險者ノ舖店所在地外ニ在ル保險取次人ハ被保險者ニ反對ノ明言ヲ爲シタルニ非サレハ之ニ對シテ契約ノ取結、陳述ノ承諾、保險料ノ領收、保險額ノ支拂其他總テ保險者ノ代人タル權利ヲ有スルモノト看做ス可シ
○本條ハ異議ナシ
○第八百八條
榮譽承諾ハ支拂人ニ於テ支拂ヲ爲ササルトキ立入人ヲシテ支拂期日後手形金ヲ支拂フノ義務アラシムルモノトス
○本條ハ異議ナシ
○第八百九條
榮譽承諾ハ立入人ニ於テ之ヲ手形ニ記載シ且拒證書又ハ其附箋ニ之ヲ記注ス可シ
○本條ハ異議ナシ
○第八百十條
拒證書ハ拒證書費用ノ支拂ト引替ニ之ヲ立入人ニ交付シ立入人ハ拒證書ヲ作リタルノ翌日マテニ之ヲ被立入人ニ送リ且併セテ其榮譽承諾ノ旨ヲ通知ス可シ若シ立入人之ヲ遲延スルトキハ之カ爲メニ生スル損害ニ付テ責任アルモノトス
（委員長）
白地ト無記名トノ區別ヲ立ル理由如何
（本尾委員）
白地ナルトキハ物件ニ詐僞アル等ノ弊アルヲ以テ之ヲ禁スルナリ
（委員長）
白地ト無記名ノ區別ヲ質問スヘシ
（本尾委員）
諾
○第七百十一條
保險契約ノ條件ニシテ保險證劵中ニ記載シタルモノハ保險證劵若クハ其附錄ニ依テノミ證據ヲ擧クルコトヲ得但右書類既ニ存セサル歟又ハ元來其發行交付ヲ爲サス若クハ未タ之ヲ爲ササル時ハ此限ニ在ラス
（本尾委員）
本條ハ爲替ト同一ノ理由ニシテ劵面ニアル外ノ事ハ關係ナシトノ原則ヲ適用シ若シ劵面外ノ事アリト由述スルモノハ其證據ヲ擧クヘシ但シ其證據ヲ擧クヘシ但シ其證據ハ制限アリトスルノ精神ナルヘシ
（細川委員）
次條ニハ劵狀ニ記載シタル事トアリ故ニ本條ハ劵狀ニ記載シタル事柄ヲ云フナルヘシ
（本尾委員）
然リ就テハ「包含スル」ヲ「記載シタル」ト改メハ如何（之ニ決ス）
（周布委員）
「獨リ」ヲ削リテ「依テノミ」トセハ如何（之ニ決ス）
又發行交付ヲ爲サストアルモノト未タ之ヲ爲ササル時トノ區別如何或ハ發行セサルト又タ發行スルモ交付ヲ爲ササルトノ別ナルヤ
○第七百十二條
保險物ノ價額ニシテ保險證劵中ニ記載セサルモノ及損害額ニ付テハ他ノ正當ナル證據方法ヲ以テ證據ヲ擧クルコトヲ得損害額ノ鑑定ニ付キ雙方調和セサル時ハ裁判所ヨリ命シタル鑑定人ヲシテ確定セシム可シ
○本條ハ異議ナシ
○第七百十三條
被保險者ハ危險ノ生スルニ方リ成ル可ク之ヲ防止減却スルコトニ盡カシ其既ニ生シタル後ハ速ニ其旨及亡失若クハ損害ノ有無大小ヲ保險者又ハ其代人ニ通知スルノ義務アリ此義務ヲ怠リタルカ爲メ損害ヲ生シタルトキハ其實ニ任ス可キモノトス
○本條ハ異議ナシ
○第七百十四條
戰爭又ハ暴動ニ由テ起リタル危險ハ明約ヲ以テ擔當シタルニ非サレハ保險ノ責ニ任スルコトナシ
○本條ハ異議ナシ
○第七百十五條
被保險者又ハ其代人ニ於テ契約取結ノ際緊要ノ事情ニ付キ無實ノ陳述ヲ爲シ又ハ情ヲ知リタルト否ト不正ノ意ニ出ルト否トヲ論セス其事情ヲ默止スルトキハ保險者ハ契約上ノ責任ナキモノトス然レトモ被保險者保險者ノ間ニ對シ惡意ナク其知ル所ヲ蠱クシテ答ヘタルトキハ過失ナキモノト看做ス可シ
○本條ハ異議ナシ
○第七百十六條
契約取結ノ後事情ノ變化ニ依リ保險物ノ危險ヲ增加シ若クハ變更シタルトキ又ハ明約若クハ默 約ニ依リ延期シタルニ非スシテ受取證ヲ以テ要求スルニ契約上若クハ慣習上ノ期限內ニ保險料ヲ拂ハサルトキハ保險者ハ契約上ノ責任ナキモノトス但何レノ場合ニ於テモ保險者ニ於テ契約ヲ保續スルトキハ此限ニ在ラス保險料ノ拂込ハ被保險者又ハ其代人又ハ權利相續人若クハ第七百一條及第七百二條ノ買受讓受人之ヲ爲スコトヲ得
○第七百十七條
被保險者ハ保險セラレタル危險ノ初メヨリ發生ス可キニ至ラサルトキハ其契約ノ責任ヲ免ルルモノトス危險ノ減少若クハ危險期日ノ短縮ノ爲メニ保險料ヲ分割スルハ數期ニ涉ル保險料ヲ一時ニ支拂フタルトキニ非サレハ之ヲ許サス其一期ハ一年ヲ通例トス
○第七百十八條
保險期限中契約者ノ一方支拂無資力トナリタルトキハ解約スルト契約履行ノ保證ヲ要求スルトハ他ノ一方ノ隨意タリ
○本條ハ異議ナシ
○第七百十九條
被保險者ノ過失ニ出テスシテ契約無驗若クハ無效トナリ又ハ隨意ヲ以テ解約シタル時ハ保險者ノ其危險ヲ免レタル多寡ニ從ヒ慣例ノ手數料ヲ扣除シテ其一期ニ付テ既ニ受取リタル保險料ヲ被保險者ニ還付ス可シ
○本條ハ「及」ヲ削除ス
○第七百二十條
保險者ハ被保險者ニ保險額ヲ支拂フタルニ於テハ損害ノ爲メニ第三者ニ對シ被保險者ノ有スル訴權ヲ受得シ要求權ノ保險ニ於テハ殊ニ負債者ニ對スル債主權ヲ受得ス被保險者ハ此等ノ場合ニ於テ保險者ニ損失ヲ加フ可キ行爲ノ責ニ任スルモノトス
○本條ハ異議ナシ
○第七百二十一條
社員相互保險ノ目的ヲ以テ起シタル會社ニ在テハ殊ニ保險料ノ支拂追拂、會社負債ノ支拂、會社利益ノ分配及淸算ニ付テハ併セテ會社契約ノ原則及條款ニ照シテ社員ノ權利及義務ヲ判定ス可シ
○本條ハ異議ナシ
于時午後第三時散會