○第三讀會第五回
明治十九年三月十一日
欠席 箕作委員
仝 渡邊委員
仝 周布委員
午前開會
○第百二十條
（委員長）
本條ハ先回ニ於テ質問スルコトニ決セシカ本尾委員ノ意見如何
（本尾委員）
本條ヲ設タル理由ハ小生ニ於テモ種々論議アリタレトモ第二讀會ニ於テ會社ノ承諾ヲ要スルコトハ敢テ必要ナラス又爲メニ商家ノ流通ヲ妨クルヲ以テ其承諾ハ削除シ併シ名簿上ニ付テハ變轉ノコトヲ記入セサルハ利益配當等ニ不都合アルヲ以テ屆出ハ之ヲ爲サシムルコトト爲セシナリ
（長森委員）
ロエスレル氏案ニテハ會社ノ承諾トアルヲ以テ承諾ヲ得サレハ卽チ賣買ノ効ナシト爲スモ可ナリ然レトモ修正案ニ於テ旣ニ承諾ヲ要セサルコトト爲セシ以上ハ「會社ニ對シ其効ナキモノトス」トセサレハ不都合ナリ
（岸本委員）
公債證書ノ賣買ハ登記セサルモ有効ト爲ス然ルニ本條ハ名簿ニ登記セサレハ無効ナリト爲スハ少ク穩當ナラサルナリ
（委員長）
原案ノ如ク會社ノ承諾ヲ得ルモノト爲シ之ヲ質問スヘシ
（本尾委員）
株劵ハ元來流通体ナルモノナレハ之ヲ移轉スルニ會社ノ承諾ヲ得セシムルトキハ株劵ノ性質ニ反スルモノト云ハサルヘカラス故ニ修正案ノ儘ニテ敢テ質問スルニ及サルモノト認定ス
（委員長）
兎角ロエスレル氏ニ承諾ヲ削除シテ更ニ改メタルコトヲ質問スヘシ
（鶴田委員）
之ヲ質問スルトナスモ文字ノ修正ヲ爲サヽルヘカラス
○本條ハ「非サレハ」ノ下ニ「會社ニ對シ」ノ五字ヲ挿入ス
○第百二十一條 原案第百六十七條
株金全額拂込以前ノ賣渡讓渡人ハ總テ會社ニ對シ株金未納額ノ保證義務ヲ負フモノトス
「未納額ヲ擔保スルノ義務」ト改メタルノミ
○第百二十二條 原案第百六十六條
會社ハ名簿及計算整理ノ爲メ廣吿ヲ以テ年度每ニ一ケ月ヲ踰ヘサル時間株劵ノ賣買讓與ヲ停止スルコトヲ得
○第百二十三條 原案第百六十九條
會社解散前ニ於テハ株金額其他會社財產中ノ持分ヲ要求スルコトヲ得ス
異議ナシ
午後開會
（長森委員）
本案第一條ハ商社ノ義解ト爲スヤ又ハ設立ノ場合ヲ示スモノナルヤ之ヲ決定セラレタシ
（本尾委員）
修正案ニテハ「設立スルモノトス」トアルニ據レハ義解ト爲サヽルヘカラス然レトモ原案ノ精神ハ設立ノ場合ヲ示シタルモノトス若シ之ヲ設立ノ場合ヲ示シタルモノトセハ文章ヲ修正スヘシ
（鶴田委員）
義解ト爲ス方可ナルヘシ
○右ハ遂ニ確定ノ議ニ至ラスシテ止ム
○第五節 取締役及撿査役
○第百二十四條 原案第百七十條
取締役ハ三名以上ニシテ總會ニ於テ株主中ヨリ選擧セラルヽモノトス其任期ハ三ケ年ヲ踰ユ可ラス但復選スルハ妨ナシ
取締役ハ同役中ヨリ頭取ヲ置クコトヲ得ルト雖トモ其責任ヲ異ニスルコトヲ得ス
（細川委員）
頭取云々ト爲ストキハ今日ノ形况ニテハ全權ヲ委任スルノ風アルノミナラス之ヲ選擧スルハ總會ヲ以テスルノ弊ヲ生スルコトナキニアラス
（本尾委員）
然リ或ハ權利ノ異ナルコトアルヘキヤ疑アルヲ免カレス取締役ヲ頭取トシ本條ノ頭取ヲ削除シテ其權利ノ平等ナルコトヲ示ス方或ハ可ナラン
（長森委員）
頭取ヲ主任者トセハ如何
（本尾委員）
第二項ノ如キハ會社ノ內輪ニテ爲ス事柄ナルヲ以テ之ヲ削リ社外ニ對シテハ責任ヲ異ニセサルモノト爲セハ如何若シ之ヲ削ラサレハ總理者ト改メハ如何
（岸本委員）
社長又ハ頭取ヲ置クコトヲ得ト爲シ類例ヲ示スコトヽセハ如何
○本條ハ修正案ノ儘ニ決ス
○第百二十五條 原案第百七十三條
取締役ハ會社ヲ代表スルノ權利ヲ專有スルモノトス但定款及總會ノ決議ヲ遵守セサル可ラス
（鶴田委員）
專有トハ或ハ會社ノ權利ヲ一人ニテ專有スルノ疑ヒアリ專ノ字ヲ削除セハ如何
（本尾委員）
然ラハ全權ヲ有スルモノトシ第八十五條モ亦同一ニ改ムヘシ（之ニ決ス）
○第百二十六條 原案第百七十三條
取締役ノ代表權ノ制限ハ善意ヲ以テ取引ヲ爲シタル社外人ニ對シ無効トス
（本尾委員）
本條ハ合名ト同一ニ代表權ニ制限ヲ立ルモ云々ニ對シ其制限ハ」ト改メサルヘカラス
（鶴田委員）
合名ト同一ニ同條ヲ設クルハ少シク蛇足ヲ添フルニ似タルヲ以テ前條ト本條トハ合併シテ第何條ヲ適用スヘシト簡單ニセハ如何
（本尾委員）
然ラハ同一條カ其節ノ終尾ニ第何條ハ株式會社ニモ適用スヘシトシ一條ヲ設クルモ不可ナシ
○本條ハ第百二十五、六兩條ヲ合併シテ左ノ如ク修正セリ
第百二十五條 取締役ノ會社ヲ代表スルノ權利及其代表權ノ制限ニ就テハ第八十五條及第八十六條ノ規定ニ依ル可シ
○第百二十六條 原案第百七十四條
取締役ニ選ハルヽ爲メ所有ス可キ株數ハ會社定款ニ於テ定ム可シ取締役在任中ハ其株劵ニ賣渡、讓渡、質入、書入ヲ禁スル印ヲ捺シ之ヲ會社ニ預ケ置ク可シ
○第百二十七條 原案第百七十八條
取締役ハ會社ノ業務ニ對シ第三十四條ノ責任ヲ負フモノトス
異議ナシ
○第百二十八條 原案第百七十九條
會社ハ取締役ノ在任中ニ生シタル負債ニ對シ無限ノ責任ヲ負ハシム可キ旨ヲ定款又ハ總會ノ決議ヲ以テ豫メ定ムルコトヲ得
前項ニ揭ケタル無限ノ責任ハ其解任後一ケ年ヲ以テ限リトス
（本尾委員）
本條モ亦第百二十五條ノ例ニ做ヒ修正セサルヘカラス
（岸本委員）
修正案ノ方可ナルヘシ何トナレハ歐州法ハ株式會社ニハ無限責任者アルコトナク余程妙ナルヲ以テ全條ハ削ラサルヲ可トス
（細川委員）
本條ハ原案ノ例ヒ其責任ハ各株主ニ異ナルコトナキノ原則ヲ第一ニ記入スルモ可ナルヘシ
（鶴田委員）
然リ（之ニ決ス）
○本條ハ左ノ如ク修正ス
第百二十八條 會社ノ負債ニ對スル取締役ノ責任ハ各株主ト異ナルコトナシ然レトモ定款又ハ總會ノ決議ヲ以テ取締役ノ在任中ニ生シタル負債ニ對シ無限ノ責任ヲ負ハシム可キ旨ヲ豫メ定ムルコトヲ得
○第百二十九條 原案第百八十條
會社ハ取締役ノ更迭スル每ニ登記公吿ヲ受ク可シ
○第百三十條 原案第百八十一條
撿査役ハ三名以上ニシテ總會ニ於テ株主中ヨリ選擧セラルヽモノトス其任期ハ二ケ年トス但復選スルハ妨ナシ
○第百三十一條 原案第百八十二條
撿査役ハ左ノ事項ヲ擔當ス可シ
一 取締役ノ業務取扱法律、定款及總會ノ決議ニ適合スルヤヲ監視シ且總テ其取扱上ノ過誤不整ヲ撿査スル事
二 計算書、財產目錄、貸借對照表、事業報吿書、利息、分配金配當案ヲ撿査シ其意見ヲ株主總會ニ報吿スル事
三 會社ノ利害ニ關シ必要ト認ムルトキハ總會ヲ招集スル事
○第百三十二條 原案第百八十五條
撿査役ハ業務ノ實况ヲ尋問シ會社ノ帳簿其他ノ書類ヲ展閱シ會社ノ金庫及其全財產ノ現况ヲ撿査スルノ權アルモノトス
○第百三十三條 原案第百八十四條
撿査役ハ同役中意見ヲ異ニスルコトアルトキハ双方ノ意見ヲ總會ニ提出ス可シ
○第百三十四條 原案第百八十六條
撿査役ハ第百三十一條ニ揭ケタル擔當義務ヲ怠リ會社又ハ其債主ニ損害ヲ加ヘタルトキハ之ニ對シ其責任ヲ免カレサルモノトス
○第百三十五條 原案第百七十六條
取締役及撿査役給料又ハ其他ノ報酬ヲ受ク可キトキハ定款又ハ總會ノ決議ヲ以テ之ヲ定ム可シ
○第百三十六條 原案第百七十七條
取締役及撿査役ハ何時ニテモ總會ノ決議ニ依テ解任セラルヽコトアル可シ其解任セラレタル者ハ解任後ノ給料又ハ報酬ヲ要求スルコトヲ得ス
○第六節 總會
○第百三十七條 原案第百八十七條
總會ハ取締役撿査役其他本法ニ於テ招集ノ權利ヲ有スル者之ヲ招集ス可シ
以上異議ナシ
○第百三十八條 原案第百八十八條
總會ヲ招集スルニハ開會ヨリ少クトモ十四日以前ニ定款ニ定メタル方法ニ從ヒ其議事ノ要旨ヲ各株主ニ通知ス可シ
創業總會ヲ招集スルトキニ於テモ亦本條ノ規定ヲ適用ス可シ
○「規定ヲ適用ス」ヲ「規定ニ從フ」ニ改ム
○第百三十九條 原案第百八十九條
通常總會ハ每年少ナクトモ一回定款ニ定メタル時期ニ於テ之ヲ開キ前期ノ計算書、財產目錄、貸借對照表、事業報吿書、利息、分配金配當案ノ認否ヲ決スルモノトス
撿査役ノ意見書ハ取締役ノ提出スル書類ト共ニ之ヲ株主ニ呈示ス可シ
○第百四十條 原案第百九十條
臨時總會ハ臨時ノ事件ヲ議スル爲メ何時ニテモ之ヲ招集スルコトヲ得
總株金五分一以上ニ當ル株主ヨリ會議ノ目的ヲ擧テ申立タルトキハ亦臨時總會ヲ招集セサル可ラス
○第百四十一條 原案第百九十一條
總會ノ決議ハ本法ニ於テ規定アルモノヽ外定款ニ定ムル所ノ方法ニ依ル可シ定款ニ其定メナキトキハ總株金四分一以上ニ當ル株主出席シ其議決權ノ過半數ニ決ス可シ
○第百四十二條 原案第百九十二條
定款ノ變更及任意ノ解散ハ第百四條ノ決議ノ方法ニ依ル可シ
○第百四十三條 原案第百九十五條
株主ノ議決權ハ一株每ニ一個トス但十株以上ヲ有スル株主ノ議決權ニハ定款ニ於テ制限ヲ立ルコトヲ得
○第七節 定款ノ變更
○第百四十四條 原案第二百五條
會社ハ定款ニ豫定シタルトキ又ハ總會ノ決議ニ依リ定款ヲ變更スルコトヲ得
異議ナシ
○第百四十五條 原案第二百五條新設
資本ノ增加ハ株劵ノ金額又ハ株數ヲ增シ又ハ債劵ヲ發行シ又其減少ハ株劵ノ金額又ハ株數ヲ減シテ之ヲ爲スコトヲ得但資本減少ハ株金總額ノ四分一ヲ下ル可ラス
前項ノ債劵ハ記名證劵ニシテ其金額ノ制限ハ第百十五條ニ依ル可キモノトス
（長森委員）
債劵ノコトハ一應大藏大臣ニ通報シテ意見ヲ聞カサレハ不可ナルヘシ
（委員長）
上申ノ後內閣ニ於テ評議アルヘケレハ本案ニ於テ發行スルモノトシテ議了スヘシ
○「又ハ」ヲ「若クハ」ニ改ム
○第百四十六條 原案第二百七條
會社其資本ヲ減少セントスルトキハ減少ニ對シ異議アレハ三十日以內ニ會社ニ申出可キ旨ヲ各債主ニ通知ス可シ
（岸本委員）
「減少ニ對シ」ハ削ルヘシ（之ニ決ス）
○「アレハ」ヲ「アルモノハ」ニ改ム
○第百四十七條 原案第二百八條仝 第二百九條
債主前條ノ期限內ニ異議ヲ申出サルトキハ異議ナキ者ト見做ス可シ
異議ヲ申出タルトキハ會社ハ其負債ヲ辨償シ又ハ抵保ヲ備ヘ其異議ヲ解除シタル後ニ非サレハ資本ヲ減少スルコトヲ得ス
○「者」ヲ「モノ」ト改ム
○第百四十八條 原案第二百十一條
資本減少ノ爲メ株金ノ拂戾ヲ受タル株主ハ債主中自己ノ過失ニ非スシテ期限內ニ異議ヲ申出サル者ニ對シ三年間其拂戾ノ額ニ至ル迄ノ責任ヲ負フモノトス
（岸本委員）
過失ノ有無ヲ調査スルハ頗ル難事ニシテ三年後ナルトキハ實ニ其證ヲ得ルコト難シ故ニ三年ヲ一年ト爲セハ如何原案モ亦一年ナリ
（本尾委員）
之ヲ改メタルハ一年トアルモ聞知シ得タルトキヨリトアルヲ以テ十年モ亦其責任ヲ負フノ理由ナルヲ以テ之ヲ三年トセリ
○「三年」ヲ「二年」ニ改ム
○第百四十九條 原案第二百十二條仝 第百九十八條
會社定款ヲ變更シタルトキハ直ニ其登記公吿ヲ受ク可シ登記公吿以前ニ在テハ其變更ノ効ナキモノトス
會社所在地ノ移轉ニ付テハ舊所在地ノ登記役所ニ於テ轉住ノ登記公吿ヲ受ケ新所在地ノ登記役所ニ於テハ新設ノ會社ト同樣ノ手續ヲ以テ登記公吿ヲ受ク可シ但同管轄內ニ移轉スルトキハ單ニ轉住ノ登記公吿ヲ受クルヲ以テ足レリトス
○第百五十條 新設
登記公吿ヲ受タルトキハ會社ハ地方廳ヲ經由シテ農商務大臣ニ其事項ヲ屆出可シ
○第八節 株金拂込
○第百五十一條 原案第二百十三條仝 第二百十四條
株金拂込ノ期限及方法ハ定款ニ於テ之ヲ定ム可シ其拂込ヲ要求スルニハ拂込期日ヨリ少クトモ十四日以前ニ其期日ト拂込延滯ノ爲メ株主ノ蒙ル可キ損失トヲ各株主ニ通知セサル可ラス
○第百五十二條 原案第二百十五條
拂込延滯ノ株主ハ相當ノ利息及之レカ爲メニ生シタル費用ヲ拂フノ義務アルモノトス
○第百五十三條 原案第二百十五條
會社ハ拂込延滯ノ株主ニ對シ十四日以上期限ヲ定メ拂込ヲ督促シ尙ホ延滯スルトキハ其株劵ヲ收メテ會社ノ所有ト爲スコトヲ得
○第百五十四條 原案第二百十六條
前條ノ場合ニ於テ株劵ハ會社ノ所有ニ歸スト雖トモ其株主ハ旣ニ督促ヲ受タル株金額及第百五十二條ノ利息幷ニ費用拂込ノ義務ヲ免カレサルモノトス
以上異議ナシ
○第九節 會社ノ義務
○第百五十五條 原案第二百十七條
會社ハ株金ノ全部又ハ一部ヲ株主ニ拂戾スコトヲ得ス
若シ拂戾シタルトキハ會社又ハ債主ヨリ其金額ヲ償還セシムルヲ得
○「セシムル」ノ下ニ「コト」ヲ挿入ス
○第百五十六條 原案第二百十八條
會社ハ自己ノ株劵ヲ所有シ又ハ之ヲ抵當ニ取ルコトヲ得ス第百五十三條ニ依リ會社ニ收メタル株劵又ハ負債辨償其他ノ事由ノ爲メ會社ノ引受トナリタル株劵ハ一ケ月以內ニ之ヲ公賣シテ其代金ヲ收納ス可シ
○第百五十七條 原案第二百十九條
會社ハ每年少クトモ一回總勘定ヲ爲シ計算書、財產目錄、貸借對照表、事業報吿書、利息、分配金配當案ヲ製シ撿査役ノ撿査ヲ受ケ總會ノ認定ヲ得タル後其財產目錄及貸借對照表ヲ廣吿ス可シ其廣吿ニハ取締役撿査役ノ署名アルヲ要ス
○第百五十八條 原案第二百二十條仝 第二百二十一條
利息又ハ分配金ハ資本ノ減額ヲ補塡シ及準備金ヲ扣除シタル後ニ非サレハ之ヲ配當スルコトヲ得ス
準備金ハ資本ノ四分一ニ滿ル迄每年少クトモ益金ノ二十分一ヲ積置ク可シ
以上異議ナシ
○第百五十九條 原案第二百二十二條
前兩條ノ規定ニ依ラスシテ拂出シタル利息又ハ配當金ハ之ヲ償還セシムルコトヲ得
○「配當」ヲ「分配」ニ改ム
○第百六十條 原案第二百二十三條
利息又ハ配當金ハ各株ニ付キ拂込タル金額ニ應シ平等ニ之ヲ拂渡ス可シ
○「配當」ヲ「分配」ニ改ム
○第百六十一條 原案第二百二十四條
會社ハ其本店及各支店ニ株主名簿、起業目論見書、定款、設立許可書、總會ノ決議書、每年度ノ計算書、財產目錄、貸借對照表、事業報吿書、利息又ハ分配金配當案及書入契約アル債主ノ名簿ヲ備ヘ置キ執務時間中各人ニ展閱ヲ許ス可シ
○「利息又ハ」ノ「又ハ」ヲ削ル
○第百六十二條 原案第二百二十五條
諸帳簿整理ノ爲メ年每ニ三十日ヲ踰ヘサル時間前條ノ展閱ヲ停止スルコトヲ得
○諸帳簿ノ上ニ「會社ハ」ノ三字ヲ年ノ下ニ「度」ノ一字ヲ挿入ス