明治民法(明治29・31年)

甲第七十四号議案明治二十九年十二月四日配付

参考原資料

民法第一議案 [国立国会図書館デジタルコレクション]
第五編 第六章 第五節 遺言ノ取消 第千百三十二条 遺言者ハ遺言ノ方式ニ従ヒ何時ニテモ其遺言ノ全部又ハ一部ヲ取消スコトヲ得 第千百三十三条 前ノ遺言ト後ノ遺言ト牴触スルトキハ其牴触スル部分ニ付テハ後ノ遺言ヲ以テ前ノ遺言ヲ取消シタルモノト看做ス 前項ノ規定ハ遺言ト遺言後ノ生前処分其他ノ法律行為ト牴触スル場合ニ之ヲ準用ス 第千百三十四条 遺言者カ故意ニ遺言書ヲ毀滅シ又ハ之ニ変更ヲ加ヘタルトキハ其毀滅シ又ハ変更シタル部分ニ付テハ遺言ヲ取消シタルモノト看做ス遺言者カ故意ニ遺贈ノ目的物ヲ毀滅シタルトキ亦同シ 第千百三十五条 前三条ノ規定ニ依リテ取消サレタル遺言ハ其取消ノ行為カ取消サレ又ハ効力ヲ生セサルニ至リタルトキト雖モ其効力ヲ回復セス 第千百三十六条 遺言者ハ其遺言ノ取消権ヲ抛棄スルコトヲ得ス 第千百三十七条 受遺者カ其負担ノ履行ヲ為ササルトキハ相続人ハ相当ノ期間ヲ定メテ其履行ヲ催告シ若シ其期間内ニ履行ナキトキハ遺言ノ取消ヲ裁判所ニ請求スルコトヲ得